環境機器株式会社の社長フィロソフィー日記

コミットメントという言葉は倒産寸前だった日産を再建したカルロスゴーンで有名になったが，「約束したことを実現する」ということは言うは易し行うは難しである．当社も目標を立て，個人個人も年末年始に個別計画を立てているのだが，どこまで「本気」で実現しようとしているだろうか？自分の目標数字は覚えているか？課題は分かっているか？毎日創意工夫をして少しでも改善しようとしているか？

目標達成ができないかもしれない時，なりふり構わず実現しようとする真剣度があるか？調子のいいときに格好よく振舞うのは誰でもできるが，調子が悪いときになりふり構わず実現しようとするのはなかなか難しい．ある知り合いがコミットメントの例として，火事になってしまった自宅から「ただひたすら子供を必死で助けるがごとくの決意」をあげた．なんの躊躇もなく子供をガラスを叩き割ってでも助けようとする親の決意，このレベルの決心がコミットメントだと言うのだ．まったくその通りだと思う．僕も会社に対してコミットしているが，それは会社がうまくいかねば自分の人生もだいなしになってしまうという恐怖と裏腹である．子供を持つ愛情とそれを失うかもしれない恐怖に近いものがある．社員であっても生きている時間の大部分を会社に費やしているのだから，「うまくいかねば人生台無し」っていうのはまったく同じである．自分の立てた目標や仕事を通じた自己実現は何も言葉だけの問題ではない．なりふり構わず実現して欲しいものである．