カテゴリ:経営日記
「そんなのかんけー,ねー」ってのが巷で流行っているようだ.僕も(怖いもの見たさで)You Tubeで観た事がある.なんだかヤケクソ芸で,いかにも一発で終わる典型みたいな感じがする. まあそれはさておき,真実はまったく逆で,「何でもかんけー,ある」ってのが本当だと思う. アップルの創業者であるスティーブジョブスが,スタンフォード大学の卒業式に招かれてた時にしたスピーチが評判になっている.彼はまさしくスタンフォードを中退しているのだが,その卒業式で講演させるところがアメリカらしい. 15分ほどのスピーチの中で,三つのことを話したのだが,その最初のひとつが,Connecting Dots(点と点を結ぶ)と言うことだ. 彼は,裕福でない両親に無理を言ってまで学費の高いスタンフォードに通い続ける意味を見出せなくなる.そこで中退するのだが,中退を決めた後に自分のコースとは関係ない「飾り文字」のクラスに趣味で出席する.そして後年,彼がアップルを創業した際に,マッキントッシュコンピューターは美しい文字(フォント)を持つようになる. 彼が言うには,その時中退を決心せず,したがって飾り文字のクラスなんかにたまたま出席しなかったら,今の世の中に美しいフォントを持つコンピューターなんか存在しなかっただろう.ウィンドウズはマックの物真似でしかないから(本人談),要するに,ジョブスが中退と決めたことが後の美しいフォントに繋がったのだということだ. 「将来を見通して点と点を結ぶことはできない.点と点を繋げるのは人生を振り返った時にしかできない.だから今やっていることの意味をいたずらに考えてばかりするのではなく,それに一生懸命に取り組むことが実は後からつながるものなんだよ」ということが彼のメッセージである. まさしく「何でも関係がある」ってことだ.Connecting Dots.当社も今目の前にあることを焦らず一生懸命にやっていこう.点と点が繋がって,将来振り返った時に,「あの時知らずに一生懸命やっていたことが,思わず今大変役に立っているんだよな」と思えるように. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[経営日記] カテゴリの最新記事
|