カテゴリ:経営日記
昔は「型」と聞くと毛嫌いしていて,特に高校の体育祭などで行われる「マスゲーム」なんてとても参加する気にならなかった.多分,「型」から連想する,自由がない,みなが同じことをする気持ち悪さを感じていたのだろうと思う. でも昨晩の盛和塾での余興であった,子供たちによる「踊り」にはとても感動を覚えた.元々,北大阪支部の代表の方が子供の健全育成を目的にNPO活動としてはじめたもので,よさこい祭りの様にかなり大掛かりなイベントになっている.その代表的な2チームを招いてのエキシビジョンみたいなものだった. 踊りのレベルも高く,子供たちも生き生きと楽しそうにしていた.見物していた他の塾生たちも驚いていた様子だった. 僕はそれを見ながら少し別のことを考えていた.もし踊りの「型」がなかったなら,つまりみなが音楽に合わせててんでばらばらに「自由」に踊っていたらこんなに楽しそうにしているだろうか?また人々を感動させることが出来るだろうか? また経営者としては他のことも考える.多分,「凡人」の子供たち,別にエリートだけを選んだのではなく(=目的は子供の健全育成),普通の子供たちがこれだけのパフォーマンスを行えることは,実は「型」に秘密があるのではないか? またこれだけの「型」を修めた子供たちの中から,「型」を踏まえつつも独自の創造性を加えてパフォーマンスを向上させる「スター」が現れる可能性もあるのではないか? 企業経営で言うと,「型」とは,情報共有の仕方やプロジェクトの進め方,事務フローなどの社内の決まりごと,ビジネス上のルール,そして大きく言えば,「ビジネスモデル」そのものである.ビジネスモデルと言う「型」を創り上げることで,実は「普通の人」が生き生きと振る舞い,高いパフォーマンスを上げられ,そしてその中からぬきんでた「スター」が現れる可能性があるということだ. 「型」から生まれる高いパフォーマンスと「スター」,子供たちの踊りを観ながらそんなことを考えていた夜でした. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 19, 2007 10:21:12 AM
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