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先週母校の水泳部を見に行って(まだ温水でないプールで泳いでいる)、後輩である監督と立ち話をした。彼が言うには(数年前から言い続けている)、「最近の生徒は少しやってみて出来なければ『自分には向いてない』と言ってすぐに辞めてしまう」とのことだった。 続けて「これはやはり高校に入るまでの経験が悪いと思う。塾に行って偏差値で志望校を決められ、『自分はこんなもの』と小さい頃から何度も叩き込まれている。無茶なことには挑戦しない。また自分がやりたいことをやるのではなく、『やった方が良いと親や周りから言われたこと』を満遍なくやる傾向がある」。 これって成熟した社会の特徴かも知れないけれど、ほんとに寂しいことだ。国の競争力が下がってくる過程とはこういうだと思う。皆が「自分はこんなもの」と思って、高い目標に挑戦しなくなり、とても耐えれそうもないことを耐えていかねば、どうやって飛躍や成長があるのだろう。 将来は誰にも予測出来ない。「自分はこんなもの」とは一体誰が決めれるのだろうか。世の中を変える、夢を実現させる、出来そうもないことをやり遂げるみたいなことが人生の醍醐味であって、「出来そうなことを過不足なくやって、適当に時間(人生)をやり過ごす」なんて面白くも何ともない。 確かに100人挑戦して1人しか成功しないこと、統計的にはそうかもしれない。でもその「1人」に自分がなると信じること、これも力だ。信じて努力した人だけが実際にその「1人」になれるから、実際は数人間の勝負かも知れない。100人の生徒を前にして「99%無理だから止めなさい」というよりも、「自分を信じれる一人になりなさい」と言う方が本当だと思う。結果的に駄目だったとしても人生は長い。次の勝負がある。そして最初から諦めた99人よりもずっと得るものが多いと思うから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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