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ゴスロリ戯曲

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January 15, 2010
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貴女への言葉を

持ち上げ
重さを確かめ
投げ捨て

拾い、砕き、舐めた。

鍵穴にはまる別の代物を探すような作業さ

貴女に届けたいはずの言葉が

少しずつ歪む

それでいいはずだから

正確な鍵を見つけてしまうことは
一言で片付いてしまうことだろう

誤っていることが
何度も何度も私に言葉を探させ
そして貴女は耳を傾け

二人の時が流れゆく

それが理想、
そうであろう
雪空のゆきあよ。


どうか怯えないで
誰が貴女を笑おう?
純な乙女を嘲る資格など
誰も持ち合わせていないだろう。

さあ顔を上げて
月明かりは柔らかく
どうやら良夜のようだ

きっと顔を上げたでしょうね、
見えざる雪空よ。
その瞳に映る月を捕らえ放さぬように


貴女は私の云う"貴方"を気になさる
それも随分と

一度は
私は貴女へ言葉を綴ったのかもしれません

ただ伝えておかなければならないのは
"貴方"とは特定にいる大切な方だということ

一度以外はその方ともう一人へ宛てたものということ

貴女への言葉を綴るのは
返事を合わせると
これが三度目になりましょうか

私は影に隠れていた貴女にまるで気づきませんでした。

美しい月もこうして姿を見せなければ私達は想いを夜の主へ馳せることもないでしょう。

貴女は突然闇夜に現れた月のように
私の目の前に姿を見せた

さぁもう目を放してもいいから
少し考えてごらん。

それは素敵なことだったね。

どれくらい素敵なのか、答えが欲しければ
もう一度天を見上げ
確かめて。


純真な雪空よ

貴女に私はどのように
映っているのですか。

貴女には私の一部しか見えていない。

私に眠る野生の狼が貴女を傷つける恐れがあることを
気をつけて欲しい


私は可憐な花ではない


どうか心得ていて
傷つけたくはないのですから。


月と言えども、
貴女はクレーターができるほど強くはないでしょうから。

―ガラスの月。


気に合わなければどうかそうおっしゃって下さい。



闇蜜姫







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Last updated  January 17, 2010 11:12:43 PM



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