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今晩は、shadow様。
どうやら今宵の月では月光も地までは届きそうにないわ。 影の貴方、今何処に身を潜めているのですか。 光があの方に当たらない限り、貴方は闇を自由に動きまわれるのでしょう? 貴方が傍まで来てらっしゃるのではないかと 蝋燭を辺りにかざしてみるのですが まるで貴方の指すら見当たりません。 きっと今も影として、あの方の足にしっかりとついているのでしょうね。 それも太陽や月の光ではなく、人工的な時を知らせることのない単調な光のもとで。 あの方はとても忙しいのですもの… 貴方も忙しく映し出された床でパントマイムをしているのでしょう。 カンバスを選ばないのね、貴方って。 最近の私はといいますと、ゴシックロリータでありながらも 高校3年生もやらなくてはいけなくって、ほとほと疲れております。 本来のゴシックロリータである時間よりも制服を着ている時間の方が長いなんて、 どうかしていますわ… "センタアシケン"と呼ばれる、正解かどうかも教えて下さらない、まったく無礼で常識外れの試験を受けるために、 土曜日も日曜日も朝から夕まで"カガイ"とやらをしばらく受けておりました。 お陰で"センタアシケン"ではゆっくり眠ることが出来て、それも"カガイ"とは違って部屋をウロウロ歩く癖の悪いスーツを着た男は、つっついたりして眠りの邪魔をしてきませんでした。 "カガイ"では少しうとうとしていただけで揺すられるんですもの。 それなら私、"カガイ"より"センタアシケン"の方が気に入ることができそうです。 きっとshadow様も私と同じでしょう? やっと"センタアシケン"が終わって、そうしたらなんだか同時に"カガイ"もなくなって、沢山自由な時間ができました。 私はやっと絵画のお勉強を十分にできます。 …絵画のお勉強と言っても、絵画のお稽古ではありませんわ。 私は今年からお洋服のお勉強をする学校に通いますから、少しは美術の知識が欲しいのです。 今まで美術にはほとんど縁がありませんでしたから"美術史"なんていうのも、絵画の見方も、まるでわからないのです。 でもそんな私にも御本なら時間を問わずにいつだって優しく教えて下さいます。 今私は希望に溢れているのです。 shadow様、どうかこのことをそっとあの方にお伝え下さい。 あの方は、前に少しだけ絵画を習っていたことがあったと教えて下さったことがありました。 貴方もあの方に倣って、黒いキャンバスに黒い筆で黒い色を塗り潰していらしたのでしょう? あの方は自身のこと隠す方でいらしたから、これはあの方が私に教えて下さった数少ない1つです。 だから、余計想像してしまうものよ。 あの方自身を想像するのはとても難しいのだけれど、影である貴方を想像するのならすぐにできるわ。 …気付いたら随分書いていたのね。 私の悪い癖だわ。 また言葉を綴りますから。 あの方へ宛てたい手紙が書けなくて、貴方へ宛てるしかない私をお許し下さい。 闇蜜姫 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 20, 2010 07:00:15 PM
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