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この見上げた空を
近いうちに忘れるのでしょう。 何度も、何度もふとした瞬間に繰り返し また天上を仰ぐ。 "青を記憶するには脳の容量は遥かに足りないものだろう" 一瞬一瞬を大切に記憶することは死者の生への執着だった 脇目もふらずに命を燃やす生者には一瞬の過去さえ重いものだろう。 余計なものにまみれた私達は 空を欲しがった せめて記憶しようとした 愚かだ。 流れ、変わりゆく移ろいの姿が美しいのだろう それは忘れられ、消えゆくことだった。 いつかは世界から離れ 誰の心からも去る生者よ、 たった今、美しいのだ 見上げたこの空のように。 果てしないだろう、 空も、命も。 闇蜜姫 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 28, 2010 08:50:57 PM
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