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2024.06.14
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カテゴリ:Lion その他動物
2024年6月10日
米コーネル大学などの研究チーム(論文筆頭筆者ミッキー・パルド氏)が
野生のアフリカゾウは、個別の名前のようなもので
互いを呼び合っているのかもしれないという研究結果が
英科学誌「Nature Ecology & Evolution」に掲載された。

象の鳴き声3種類
・遠くにいるか姿が見えない相手への呼び声
・接触できる距離にいる相手同士の挨拶声
・年上ゾウやメスゾウの子ゾウへ呼びかける子育て声

1986年~2022年
三つの国立公園や保護区で野生のメスと子ゾウの群れを観察、
録音した469の鳴き声を機械学習モデルで解析。
ゾウは耳の形によって全ての個体を識別し観察。

1、呼びかける相手がどのゾウかによって、鳴き声の音響構造が異なることが判明。
※機械学習モデルで解析した鳴き声のうち27.5%呼びかけられた相手を特定。
「こうした鳴き声の中にどの相手に呼びかけているのかを特定できる何かがある」byパルド氏

2、同じゾウが別のゾウに呼びかけた鳴き声よりも
  自分に向けられた鳴き声の方に強い反応を示す。
※「…鳴き声を聞いただけで、自分を呼ぶ声なのかどうかが分かる」byパルド氏

3、子育ての鳴き声の方が挨拶の鳴き声よりも機械学習モデルで正確に分類できる傾向
※子育て中、子どもをあやしたり名前を覚えさせたりする目的で名前を使う頻度が高いのか
 と研究チームは推測。



アフリカゾウは互いを「名前」で呼び合う、鳴き声の解析が示唆 米研究
イルカやオウムは呼びかけたい相手の特徴的な鳴き声をまねて互いを呼び合うことが分かっている。しかし発表によると、ケニアのアフリカゾウはまねではなく、個々の名前のような呼び方を学習して認識し、それぞれの相手に対して使用しているらしい。

一般的なゾウの鳴き声は、遠くにいる相手や姿が見えない相手に対して使う呼び声と、接触できる距離にいる相手同士のあいさつ声、年上のゾウやメスのゾウが面倒を見ている子ゾウに呼びかける子育て声の3種類に分類できる。

米コーネル大学などの研究チームはこの3種類の鳴き声に着目。1986年~2022年にかけ、三つの国立公園や保護区で野生のメスと子ゾウの群れを観察し、録音した469の鳴き声を機械学習モデルで解析した。ゾウは耳の形によって全ての個体を識別し、数十年にわたって観察を続けた。

「もしこの鳴き声に名前のようなものが含まれていれば、その鳴き声の音響特性だけで、どの相手に呼びかけているのかが分かる」。論文筆頭筆者のミッキー・パルド氏はそう解説する。

調査の結果、呼びかける相手がどのゾウかによって、鳴き声の音響構造が異なることが判明。ゾウが相手の声をまねているだけではないらしいことも分かった。

機械学習モデルで解析した鳴き声のうち、27.5%は呼びかけられた相手を特定できた。「こうした鳴き声の中に、どの相手に呼びかけているのかを特定できる何かがある」とパルド氏は解説する。

研究チームは17頭のゾウに対する呼びかけの鳴き声を再生し、ゾウたちがその声を識別して呼びかけた相手に反応するかどうかを観察した。

その結果、同じゾウが別のゾウに呼びかけた鳴き声よりも、自分に向けられた鳴き声の方に強い反応を示すことが分かった。「つまりゾウたちはその鳴き声を聞いただけで、自分を呼ぶ声なのかどうかが分かる」(パルド氏)

この研究はゾウの認知能力を物語ると同氏は言う。「もしもゾウたちがこのように互いを呼び合うのであれば、基本的には互いに名前を付けていることになる。これは抽象思考の能力を示唆する。任意の音声を学習してそれを他の個体と関連付け、実質的に互いを名前で呼び合っている」

ゾウたちは生涯を通じてさまざまな個体との間で社会的絆を保つ。親密な相手と離れ離れになった場合は注意を引くための鳴き声を使い、近くにいる相手には社会的絆を強めるための鳴き声を使っている可能性がある。これは、人間が自分の名前を覚えてくれている相手に対して好意的な反応を示すのと似ていると研究者は指摘する。

ゾウが互いに近くにいる時は、子育ての鳴き声の方が、あいさつの鳴き声よりも機械学習モデルで正確に分類できる傾向があった。子育てをしているゾウは、自分の子どもをあやしたり名前を覚えさせたりする目的で、名前を使う頻度が高いのかもしれないと研究チームは推測している。





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Last updated  2024.06.14 02:53:55
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