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牛と鷲と虎と

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2010.10.09
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カテゴリ:着物
大奥という映画を見てきました。男性だけが罹患する赤疱瘡という病気(特殊メイクがよくできてた)で男性の比率が下がり1:4~1:5になった江戸時代日本。8代将軍吉宗公が女性であるという設定のマンガが原作のSF時代劇です。

まあ実際、効率よく繁殖させるとなると霊長類の場合1:4くらいが良いのは事実ですよね。戦争で若い男性がたくさん死ぬと言う社会を考えると一夫多妻は正しい。そういう意味では決して人口が激減することのない生物学的に正しい比率なのでしょう。

とにかく着物や帯などが見物です。

吉宗公の無地の細番木綿かな,の着物に黒の帯,渋い色目の打掛はかっこうええですわ。当日、私が着ていたプルーン染め無地の越後紬に似た感じです。案配です。映画の画面だからか、色の深さなら私の越後の勝ちなんですが,役者さんと私では吉宗公の方が100倍格好いい。ちなみに私は着物の上には透ける感じの茶渋染めの奈良晒の長コートでした。悪くない組合わせだと思うのですが、あの色めの羽織が欲しくなりましたよ。

単黒の帯もなかなかに格好いいけどSFだからね。私も黒の紋入り綴を法事用にもっていますが、いくらおしゃれでも黒無地の帯は葬儀用、今の日本では無理。できるとしたら墨か黒に近い紫の無地でいけるかも、無地ではなく黒の刺繍が入れば光の加減でもようがでるから良いかなあ。綴でもようを織り込むのでも良いですよね。微妙に違う黒をタイルか亀甲に配してもよろしいかなと。だけどでも、それだって普通の席では使えないので、パーティか純粋のおしゃれなおでかけ。

あと、越前殿の大柄の藍の入った打掛が良い。でも、あれは上背がそれなりに欲しいし,越前殿のようにやせの体型で細面でないとね。私のような丸顔だったら合うとしたら久通どの方面ですな。橙に近い明るいけど渋い彩度の着物に茶色の幾何学模様の打掛の組み合わせです。橙系は顔色との関係で、もっと健康的な顔色の人じゃないと合わないんで私には難しい色目です。

町娘のお信の着物と帯は今よりむしろ大正で、良い感じ。10代のお嬢さんか20代でも学生さんには是非、着せたい。昨今の色目の汚い振袖よりずっとあんなふうな優しくて「きれい」な色目の小振袖は現代でもちょっとしたよそ行きにはぴったりですわ。帯の結びもちゃんとお太鼓じゃないのが良い。

男性の着物はこれこそ今とは違いますがな。若衆は振袖で、成人した武士だって江戸小紋ですから、今とは比べられないほど華やかな江戸の武士ですが,SF時代劇ですから、その上を行くはるかに華やかな染め色の裃の群れ。壮観です。平安の装束でも後には黒になってしまいつまらないですが、華やかな織の重ねを着てはったわけですから、男性のおしゃれなというもの日本では古来本来、そういうものである、と言うわけですわ。納得の設定。

特に松島というお中臈の裃はきれいな色目の紫の濃淡にすっきり刺繍と目立っていました。色の洪水の中、彩度があって、かつ、目を引くのはまさに工夫が必要。大奥のお中臈ナンバー1の役柄設定なので当然ですかな。多分に黒一色に紅の半襟の主人公よりこっちの方がセンスはあるという設定だと思う。この松島の普段の着物も黄色がかった緑の羽織にグレー風味の着物で、これまたすっきりの一言。他のお中臈には「なんだよこの組み合わせっ」てのがいるのはご愛嬌。オリエント柄の染めを背中に大きく施した裃は実際に絵羽羽織にしたい意匠。藍の着物に紫の絞りの羽織も良いなあ。すべての着物の設定画像の載った本って出ないかなあ。パンフレットじゃ全然収録されていないんですよね。

花魁太夫がまたすばらしい。実際の太夫も重厚な織の着物で裾にはたっぷりの綿を重ねておりますが,その男性判。歌舞伎の白波五人衆の超華やか版。普通の吉原の人たち(男性)は染めで派手華やかに。やり手ばば(この場合はやり手じじ)は浜村淳さんちゃうかな。とにかく、じっくり見たかったのにただのエピソード、ようは時代背景の説明のワンカットなので,ゆっくり見る暇なし。ますます設定画像が入った特典付きDVDが出ないかなあ。

主人公の剣道、ちょっとがんばって習いました~感はありますが、、、まあ、あんなもんで仕方ないでしょう。問題は上背の低い役者さんってこと。もっと体格のいい役者さんを使えばええのに。最近はライダーもへたれ主人公がはやっておりますが,ここは道場の師範代なんですから、やっぱり剣豪タイプが欲しかったなあ。写真が残っている桂小五郎なんぞあんな体格で師範代ですから、実際はそんなもんなんでしょうが。でも、映画の場合,他の役者の体格と比べることになるからなあ。他もみな江戸時代のように小柄な人を使うのならともかく。

と言うわけで。ストーリーも何もない感想文。吉宗公なら、兄上の暗殺疑惑や尾張徳川との確執とその実質上のおとりつぶし、そして、息子(このお話では娘かな)に代を譲る辺りの話が面白いでしょうね。まだ原作でもそこまで話は進んでいないらしいです。





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Last updated  2010.10.09 17:40:41
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