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テーマ:今日は何の日?(481)
カテゴリ:今日は何の日
1988/12/24 フランシス、連続殺猫事件の犯人をつきとめる。
(『猫たちの聖夜』アキフ・ピリンチ 早川文庫NV856) ____________________________________ まだ若い雄猫のフランシスは、相棒のグスタフとともに、高級住宅街にある ボロ屋に引っ越してきた。グスタフは友人とともに早速、掃除と改装に取り 掛かった。フランシスは、初日に青髭という右前足と左目を大けがしている 猫と知り会ったが、その場所は、ザーシャという雄猫が殺された現場だった。 ザーシャは4匹目の被害者で、数日後には別の猫が殺された。フランシスが 調べてみると、やはり、ほかの猫に噛み殺されていた。また、その街では、 猫たちの間で「クラウダンドゥス教」という宗教が、流行っていた。そして、 それが連続殺猫事件と関係があったのだった。8年前、この街で、人間の プレテリウス教授は、怪我の治療用の接着剤を開発する研究のために猫を 実験に使っていた。つまり、わざと猫に大怪我をさせて、そこに接着剤を塗る のだが失敗続きで、猫はもがき苦しんで死んでいった。その中に、死なずに 怪我が直る猫が一匹だけいた。それが、クラウダンドゥスで、彼は、何度も 実験のために大怪我をさせられていた。 年代は、1980年のプレテリウス教授の日記と、パスカルのリストから導き 出しました。また、話はすべて、フランシスの一人称で書かれています。 手術用の接着剤というものが実在しているので、プレテリウス教授の目標は 間違っていなかったのですが、能力と実験方法が大問題です。 この話の中で、猫は人間の言葉が分かるが、それを悟られてはいけないことに なっています。『猫たちの森』という続編があるそうですが未入手です。 一般的な分類では、ミステリーなのでしょうが、被害者も犯人も探偵も、皆、 猫で、しかも猫の視点から書かれていますので、ファンタジィ度66%。 (1999/12/24記) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 24, 2008 04:39:58 AM
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