CHATEAU LA TOUR DE BESSAN 2010 @マルゴー
わざわざキャップシールの写真まで掲載したのは、リュルトン家のワイナリーだから。日本リカー株式会社輸入。4990円税別。マルゴー村名のクリュ・ブルジョワ級では高めだが、リュルトン家のワインと考えれば安価である。流石の私でもマルゴーAOCのワインをそれほど飲んだ事は無い。この日記をつけ始める前にシャトー・マルゴーも飲んだ事がある。しかし、マルゴー村は何本飲んだか忘れた。30本ぐらいだろうか、そんな私に言わせてもこのワインはマルゴーらしい と言わざるを得ない。マルゴーの特徴はメルローの割合が多いことから優しいと言われる。おそらくカベルネと半々ぐらいのセパージュで、タイトでいながら厳しい荒々しさは無く、あくまでも優しくスムースな飲み心地がマルゴーらしさかと。品があるワインとはどのようなワインか? 何とも言えないが、強いて言えば、粗々しく強さで押してくるのではなく、締まったタイトなボディで、調和のあるつまり偏りのない、バランスと香りで主張する、余韻が長いワインが品があると言えるのだ。D4, 18シャトー・ラ・トゥール・ド・ベッサン[2010]年・AOCマルゴー・クリュ・ブルジョワ・(マリー・ラウル・リュルトン家元詰)Chateau La Tour de Bessan [2010] AOC Margaux Cru Bourgeois (Marie Laure LURTON) 珍しくもう一歩踏み込んで述べると、このアルゼンチンのメンドーサ地域マルベック種のワイン 1500円、は同じ日に開けてとても濃くて美味しいワインなのだが、しかし、上のシャトー・ベッサンはこのワインの濃さとは次元の違う場所にある。濃さではアルゼンチンが勝るのかもしれない。しかし余韻の、喉に残る芳香、長さ、が全く次元が違うのである。アルゼンチンのマルベックが悪い訳ではなく、むしろ1500円のコスパは十分、しかし次元が違うということなのだ。