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テーマ:聖教新聞を読んで・・・(256)
カテゴリ:社説
5日は「世界環境デー」。1972年にストックホルムで開催された「国連人間環境会議」を記念して定められた。日本では、93年、この日を環境基本法によって「環境の日」と定めており、6月の1カ月を「環境月間」として各地でさまざまな行事が行われる。
今年の環境月間での取り組みのテーマは、持続可能な社会の構築に向けた、国民の意識変革だ。環境問題を自分の身近な問題ととらえ、どのように行動していくか。 「共生」の考え方根本に 今年2月、温室効果ガスの削減目標を定めた、京都議定書が発効したこともあり、地球温暖化を防止するために、何を、どのように取り組むか、一人ひとりが考え、行動することが大切である。 地球環境の問題は、科学技術の進歩によって解決できるという、これまでの考え方は、限界に来ている。世界各地でさまざまな取り組みが行われてきたにもかかわらず、環境問題はその深刻さに度合いを増している。文明のあり方をも根底から問い直す、思想や価値観が求められているゆえんである。 環境問題は、さまざまな要素が複雑に絡み合って生じている。人口、資源、開発、経済、政治・・・。例えば、人口の増加によって、食料が必要になり、資源の使用、開発が行われる。また、豊かな生活を維持するために、多くの資源、エネルギーが消費される。 つまり、私たちのライフスタイル(生活様式)そのものを変えていかなければ、解決することはできない。 そのためにも、「共生」の考え方を根本にすえることが大切となろう。仏法では「依正不二」の原理が説かれている。 御書に「夫(それ)十方は依報(えほう)なり・衆生は正報なり譬へば依報は影のごとし正報は体のごとし・身なくば影なし正報なくば依報なし・又正報をば依報をもって此れをつくる」(1140ページ)とある。 小事の積み重ねが大事 「依」とは環境を意味し、「正」とは生命主体である。依正は別々のものでありながら、体と影のように、密接にかかわっている。環境を離れて人間は存在できない。 しかし、その環境をつくっているのは、私たち自身なのだ。 エネルギーを節約する。資源を大切に使う。ゴミを減らすよう努力する。緑を守り育てる・・・。こうした小さな一つ一つの積み重ねが、大きな地球環境を守ることにつながる。まずは身近なところから、環境を守るための行動を始めていきたい。 人気blogランキング参加中 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/06/05 09:47:10 AM
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