寺本郁子リサイタル
寺本さんのこの写真は10年以上若い時のだ。 この手の詐欺のようなことで果たして得をしているだろうかと いつも疑問仁思う。 今の寺本さんはこの若いときよりもずっと内面からの輝きが 増してとてもチャーミングなのだから。 そして本論の歌が成熟の域に入ってきているように 感じるのだ。とくに最後の3曲は絶品で涙がでるほど感銘をうけた。 今回のプログラムはクリスマスということで アベマリアを一度に3曲も聴けたのはラッキー。 最近人気の高いカッチーニはこれだけでも 今日の料金の値打ちがある。 いずみホールは20周年とか。震災後は一度も ここへ来ていない。新築されたころに行ったとき以来 ということになるのか。 座席は3列目中央右より。このホールの響きの良さを 改めて痛感。ザ・シンフォニーホールと優劣付けがたいと 思っていたが、ひょっとするとこちらのほうがいいかも知れない。 前のほうにかぶりつくと反響音はほとんど聞こえなくて ストレートの音だけが聞こえるホールがほとんどだ。 でもここは直接音と反響音が見事に融和して 実に心地よいのだ。 神戸からはちょっと遠いけれど昼間のコンサートなら 通いたくなってきた。