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昨日は久々に胸の筋トレを行いました。
チンニングなどで広背筋などの拮抗筋の筋肉は普段から鍛えていますが、どうも胸が疎かになりがちで… ・ベンチプレス 90キロ 15回 5セット ・ダンベルプレス 30キロ 10回 3セット ・チェストフライ 90キロ 15回 5セット と少々軽めの重量でハイレップスでやりました。 最大筋力を向上させるというよりも、筋力を保つ為のトレーニングといったところでしょうか。 さてさて。 「筋力トレーニングは武術には必要ない」という考えを伝統武術を学ぶ方からよく聞きます。 果たして本当にそうでしょうか? たしかに投げ、関節技を使用するにあたっては筋力、筋肉というものは必要はないものは確実と思います。 実際に最近の経験では合気道家の方に投げられることが非常に多いのですが、相手が力のない女性であっても強力な力で投げられることがよくあります。 とくに合気道のような相手の本能、心理を利用するような投げ技、関節技に関しては力がいりませんし、剣撃を主体とする武術いうまでもなく力はいらないでしょう。 しかしながら、素手での闘争において筋力、筋肉が必要ないというのは意見は、実戦の本質を少々掴んでいなという結果になります。 素手同士での闘争では確実に相手の打撃をもらうことがあります。 フルコンタクト空手やキックボクシングの試合などを経験している人ならば分かりますが、乱打戦になれば3分間で数百発の打撃の応酬となることはたしかで、実力が拮抗すればするほど全てを捌けることはできません。 コンビネーションという概念のない伝統武術のような攻撃体系ならば、いわゆる気の力、呼吸力や意識の統制などで体を頑強にすることもできます。 しかし、数十発のまとまりがあり規則性のないコンビネーションの中では、不意に喰らってしまう打撃に対しては呼吸力も意識の統制なども行うことはできません。 そのような、もし不意な打撃を喰らってしまったというときの為に備えて、筋肉の鎧を纏うことが必要なのです。 今まで実際にいろんな格闘技の選手と相対しましたが、筋肉のおかげで骨折を免れた経験はいくらでもあります。 とくに頭部をタテ蹴り、後蹴りなどの強力な打撃で攻撃されたときの為に、首の筋肉を鍛えなければなりません。 首の骨が折れたら即死ですからね。 僕は幼少の頃から骨密度は通常の人間の三倍はありますが、全日本クラスの選手ともなると一蹴りが一トン(素人の蹴りが200キロくらい)近くの衝撃力があるので、簡単に骨折するものです。 ちなみに僕は全日本クラスで蹴り中心の人間だったわりには、蹴りの威力は700キロしかありません 簡単にいえば筋肉は生命保険のようなものです。 保険が大きければ大きいほど安心。 ただそれに頼ってしまうのが問題というだけです。 実際に火災保険に入っているから大丈夫と言って、ガスの元栓を締めなかったり、タバコの火の不始末をするのは暴挙といえますね。 筋肉に頼るというのはそういうものです。 あれば筋肉はあれば安心な生命保険ですが、ないと痛い目を見るのです。 それに打撃の技を使うにも筋力は確実に必要です。 いくら術理が精妙であっても、それは自分の力を最大限に引き出すためのものであり、自分の最大限の力が弱ければ意味がありません。 もとある体の力自体を強くしておく必要があります。 それが打撃の本質なのです。 宮本武蔵の五輪の書には「まず筋骨をたばね…」という一文があります。 事実、筋力、筋肉が古の武術においても必要であるという証拠でしょう。 …という理由から武禅館ではウェイトトレーニングを推奨しています。 そのやり方についても注意しなければ運動神経シナプスを悪く形成してしまう結果になるので、注意が必要です。 正しい武術においてのウェイトトレーニングのやり方はまたブログにアップします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年12月12日 22時48分12秒
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