“しょう”のブログ

2019/03/15(金)23:03

『ヒーローを待っていても世界は変わらない』

湯浅 誠(112)

 新著:『ヒーローを待っていても世界は変わらない』の紹介等、湯浅誠氏からのおしらせ(8月22日)を以下に転載します。 ■ごあいさつ   みなさん、こんにちは。残暑厳しき折、いかがお過ごしでしょうか?   私は7月から大阪でも活動を始め(年内いっぱいの期間限定の取組みですが)、現在は、東京、大阪、どちらでもない場所を行ったり来たりの毎日です。   今月はいったい何回新幹線に乗っただろう・・・?   いままでは、このメールニュースはイベントのおしらせばかりでしたが、これからは少し私の意見もお伝えしていければと思います。   よろしくお願いします。 ■新著が出ました   8月21日、朝日新聞出版から『ヒーローを待っていても世界は変わらない』を上梓しました。内閣府参与の2年間の経験は、私に民主主義について考えさせてくれました。そして、いわゆる「橋下現象」・・・。私なりに考えた「いま」と「処方箋」を述べています。ご笑覧いただければ幸いです。 〈朝日新聞出版ホームページ〉 〈アマゾン〉  ■大阪でも活動を始めました   「民主主義をテーマにした市民団体」と言っても「???」という感じだと思いますが、社会運動家としては、言ったことをカタチにしないことには「何かをした」とは思えないので、ささやかながらも注目の地・大阪でも活動を始めました。   その動機や内容は、上記の本に記載してあることだと思っていただければ。   名前をAIBO(Action Incubation Box Osaka)と言います。   大阪に来られた際には、ぜひお立ち寄りいただければ。 〈AIBOホームページ〉 ■「たね蒔きジャーナル」ってご存知ですか?   大阪・MBS毎日放送のラジオ番組に「たね蒔きジャーナル」という報道番組があります。たねまき~を一躍有名にしたのは、昨年の原発事故以来、京都大学原子炉実験所助教の小出裕章氏を連日インタビューし続けたことかと思いますが、それ以前から良質な報道を心がけてこられた真摯な番組です。  そのたねまき~が、主にMBSの経費削減のために打ち切りの危機にある、とのこと。   私自身は、たねまき~の前身番組にしか出たことはないのですが、ひょんなことから、その小出裕章氏らとともに、(1)過去の出演経験者などが無料ボランティア出演を申し出ることでMBSの経費削減に協力する、(2)「たね蒔きジャーナル」の市民スポンサーとなるべく寄付を集める、という活動の事務局を担うこととなりました。   よろしければ、みなさんも賛同/寄付をご検討いただければ幸いです。                                                                    〈すきすきたねまきの会ホームページ〉 (小出さんのビデオメッセージやその他の呼びかけ人のメッセージ、呼びかけ文等々ご覧いただけます)   27日18時には、これまで集まった寄付(5日間、8月20日時点で約157万円)をもってMBS本社にお願いにあがります。こちらも関心のある方はぜひお越しください。小出裕章・京都大学原子炉実験所助教も来られます。詳しくは上記ホームページで。 ■夜な夜なカフェ、はじまってます   あまり得意でなかったインターネットによる情報発信も、AIBOのITスタッフの協力で可能になりました。   毎週月曜よる9時から10時に、公開対談&ユーストリーム配信で、「夜な夜なカフェ」を始めました。   夜な夜なカフェのキャッチフレーズは「多彩なゲストをお迎えして、日本の難題を少しユルめに語り、考える」。対談はビールを飲みながら、硬くなりすぎずに。   初回8月13日は、辻元清美×イダヒロユキ×桂むつ子でテーマは「リベラル」、20日は柴山桂太×中島岳志で「保守」、次回27日は雨宮処凛×ラボルテ雅樹で「右翼と左翼」というように続きます。   9月のラインナップはこちら。   ユーストリーム配信はこちらから(手話通訳あり)。   大阪にお住まいの方はAIBO事務所へ(開場20:45。保育あり(要予約))。   そうでない方はユーストリームを。 ■平成25年度予算の概算要求基準が閣議決定   一転して硬い話題ですが、8月17日、上記が閣議決定されました。    そこには、次の記述があります。 「(3)義務的経費や社会保障関係費等の効率化  各省大臣は、義務的経費も含めた歳出全般について聖域視せず、概算要求段階から予算編成過程において、行政刷新の継続・強化等を通じて、歳出全般にわたり、制度改正を含めた制度の根幹にまで遡った見直しを実施し、徹底した歳出の効率化を図る。 義務的経費については、義務的性格の根拠(支出の根拠、単価等の根拠等)を明示の上、要求する。  また、特に財政に大きな負荷となっている社会保障分野についても、これを聖域視することなく、生活保護の見直しをはじめとして、最大限の効率化を図る」 デフレによって税収が減る、赤字国債はこれ以上出せない、という基礎的条件に加えて、にもかかわらず震災復興、エネルギー転換は重点的に進めなければならない、社会保障費自然増分の抑制も民主党政権の命綱の一つ、という事情があります。 「他だって政策的経費の一割減を行っているのだから」という理由で、「義務的経費についても聖域視せず」という表現が出てくる経緯はわかります。また「生活保護の見直し」を明記することも、「国民的に不信感の強いこの制度に切り込まないといけない/切り込めるチャンスだ」という心理に基づくものだと想像できます。これらについて論じ始めれば、長文になることは必至ですので、ここでは数点だけ指摘しておきたいと思います。 1) 生活保護費の半分を占める医療費のうち、25%(約3000億円)は精神科入院費、30%(約4500億円)は一般入院費。精神医療のあり方、社会的入院という問題に目を向ける必要はないか。生活保護の課題を生活保護制度だけ見て何とかしようとする縦割り型発想の限界。2) たとえば大阪府のレセプトを見ると、75歳以上の入院外診療は2010年4~5月期で、16280件、45980日、2億9千万円。平均値で1件あたり2.82日/2ヶ月。頻回受診者もいるだろうが、それで2.9億円のいくらを削れるのか。上記1)との比較における費用対効果の問題。より根本的には誰もが暮らせるインクルーシブな地域社会という目指す方向性の問題。3) 「住民の不公平感に応えないと」と二言目には言われるが、しかし生活保護を切り刻んでも不公平感をもつ住民の生活は1ミリも改善されない。不公平感を持つ人たちの「報われない感」をもたらしている暮らしそのものに向き合わなければ、生活保護制度をどれだけボロボロにしてみせても、フラストレーションは解消されない。次のターゲットに向かうだけ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━〔イベント情報〕 ■1(東京) 2012年8月31日(金)・9月1日(土)(時間・場所等下記詳細) 国際水映画祭2012 9/1(土)○o。.&先行プレミアム上映会 8/31(金) 内容の詳細はこちら   教育問題に関する特集も含めて​HPしょうのページ​に (yahoo geocitiesの終了に伴ってHPのアドレスを変更しています。)  〔 「しょう」のブログ(2) 〕を復活させました。『綴方教師の誕生』から・・・ (、生活指導と学校の力 、教育をつくりかえる道すじ 教育評価1 など)

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る