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今日は一日休日でした。
久しぶりにのんびりとテレビを観たり、 妻と食事に出かけたりしました。 一日中テレビでやっている「電車事故」、言葉もないです。 亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。 父の命日を直前に控え、今一度【死】について、思いを馳せた一日でした。 大学3年生の時の記憶が久しぶりに甦りました。 ボクの高校野球でのチームメイトの親父さんの衝撃的な【死】でした。 その親父さんは、別府でとても有名な大富豪の一人息子として育ちました。 すでにその時は、繁栄は過去のものと化し、生活はごく一般的なものだったと思います。 親父さんはそのような環境で育ったせいか、仕事も長続きしなくて、収入も安定せず、お母さんは必死で朝から夜まで働きっぱなしの状態でした。 にもかかわらず、何不自由なく育った親父さんは、その金銭感覚は常軌を逸するものでした。 ボクを気に入ってくれてたみたいで、ポンって何万円もするグラブを買ってくれたり、バットを3本持ってきて、 「ほら、しげ4、これ使えー」 って。。。 結局、ボクらが高校卒業したあと、そこのお母さんは耐え切れなくなって、家を出て行きました。 同級生もその親父さんにかなりの心理的負担を感じていたらしく、 まさしく、一家離散状態に。。。 ボクの父となぜか仲良くって、 知り合いにお金を借りまくってたその親父さん、ボクの父には一度としてそんな話しなかったらしいです。 一家離散後、失業してた親父さんに、仕事の世話をしたのも父でした。。。 そんな親父さんから、ある日父に電話がなったらしいです。 「山ちゃん(父)、今からいっぱいやろうえ。これを断ると山ちゃん後悔するでーーー」 なんて言って、平日の日中に誘ってきたそうです。 父も変わってたんですねーー。 そんな非常識な誘いに乗って、仕事を早退して付き合ったんだそうです。 それから数時間、2人は酒を酌み交わしながら、どんな話をしたんだろう。。。 夜になって、東京の大学にかようボクの携帯に電話がなりました。 「しげ4--、元気かーーー?」 って。 少し、近況を報告したりしたあと、親父さんは言いました。 「○史(息子)、と話したいことがあるんやが、しげ4から連絡とって、俺に電話するように言ってくれんかーー?」 「はーーい。じゃあ電話しますね。。」 って、電話を切った後、早速、○史の携帯を鳴らしました。 「○史、今うちの親父とお前んことの親父さんが飲みよんらしく、親父さんお前と連絡とりたいっち言いよんで。どうする?」 「う~ん。俺また今の生活を親父に壊されたくないけん、電話はせんとくわー。」 「そうやなー。親父さんは俺からうまいこと言っとくわ。」 早速、電話してその旨を伝えました。。。 「やっぱりそうかぁ。。。まぁ、しげ4からよろしく言っといてくれ。」 って少し悲しそうな親父さんの声を思い出します。。。 「○史とこれからも仲良くしてくれな」 みたいな事も言っていたと思います。。。 次の日の朝、親父さんは無残な姿で見つかりました。。 あるところで首を吊っていたのでした。。。 泣いたですねー。。。 自殺を心に決め、今生の最後の酒を父と酌み交わし、 一言息子と話がしたいと思った、その親父さんの気持ちがわからず、 軽い気持ちで伝えてしまった自分がいました。 『もっと強引にでもボクが電話するように伝えていれば・・・』 って、心から悔やみました。 そして、親父さんのそのときの気持ちを考えると、 いたたまれない気持ちに落ちていきました。。。 親父さんにとってみれば、それしか選択肢は無かったんだと思います。 今更あくせく働ける人でないし、 生きる希望もないし、 周りには白い目で見られ、 家族には逃げられ、 ゆっくりと自らの命を絶つことを決め、 最後にボクの父と酒を飲みたいと思った。 その誘いを断らなかった父を、 そんな誰からもうとまれていた親父さんと付き合っていた父を、 なんかボクは誇りに思います。 そんな父の血がボクにも流れていることを、なんかうれしく思うんです。 ボクもそのどうしようもない親父さんが好きだったから。。。 だからこそ、『あの時もっと!』って思っちゃいますが、、 今考えると、うまく言えないですが、、 なるべくしてそうなったのかなぁ、とも思います。 「しげ4くん、あの時俺、電話しておけばよかったーーー」 って言った○史くん。 ボクにも彼にも、そしてウチの父にとっても、 衝撃的な【死】との対面でした。。。 もう一度、4人で酒を酌み交わせたら、いいなぁーーー、って思っちゃいます。。。。 あと数日で、その数年後に癌で死んだボクの父の命日です。 今頃、あっちでボクらを観ながら、 2人で酒を酌み交わしてるのかなぁ。。。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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