しーちゃんの加齢との華麗なる闘い　　　　　　　がんサバイバーですが、何か？（笑

２００２年８月　ＵＡＥに至る経緯

2002/08/28 (水)

　３８歳から５年間にわたり不妊治療、

タイミング→人工授精→ＨＭＧによる人工授精→体外受精と順調？にステップアップ。

もともと子宮腺筋症という、子宮内膜症が子宮の筋層内に出来る病気で、

子宮の大きさは「妊娠３ヶ月」程度でしたが、

排卵促進の副作用で現在はなんと「妊娠６ヶ月」臍を超えて、

骨盤内にでーんと構えております。

　この状態での治療は、今までも２回した、

リュープリンという生理を止める注射か、手術による病巣の核出。

　しかし、リュープリンの副作用はひどく糖尿病になったり、禿たり、

そこまで行かなくても鬱がひどく入り、

実際私は橋を乗り越えて飛び降りしそうになったことがあります。

核出はこの状態ですと、病巣をとるとつぎはぎだらけでどうしようもなくなるか、

下手すると全摘出、そうならないように軽く切ると、半年以内で再発という恐ろしい話。

　ここまで頑張って不妊治療してきて、それは哀しいというので、

ＵＡＥ←子宮動脈塞栓術というのを受けてみることとし、

７月に腺筋症のＵＡＥの症例の多い「山王病院」へ夜行列車でとことこと・・・

　色々ドクターにお話聞いて、多大なリスク→早期閉経・アッシャーマン症候群等の可能性があるけど、

思い切って１０月にＵＡＥをすることとしました。

　うまくいけば半年くらいでまた体外受精する事が出来ます。

治療の徒然と日々思ったことを記録していきます。

調度、去年の８月に４回目の体外受精に失敗しました。

膨らみきった子宮が邪魔で左側からは採卵できなくて、

右からたった１つ採卵した卵が、３日培養で８分割のグレード１、

これは・・・期待できるかも。しかし、敢えなく失敗。

その前３回の体外受精も、受精卵のグレードも分割もそこそこ良くて、

でも着床できませんでした。

　この４回目の体外受精の失敗の後の生理の激痛は・・・

思い出して身震いするほどひどいものでした。

ボルタレン５０ミリの座薬、３本入れても痛みは止まらず、

とうとう失神してしまいました。

　失神するほどの痛みは１日だけでしたけど、その他の日も、

座薬で痛みは止まらず、夜眠っても激痛で目が覚めます。

かといって、またリュープリン使うのはリスクが大きい。

　前回のリュープリンで私、ある日突然、

その日午前中まで声がでていたのに、午後電話来てでたら・・・

全然声がでない・・・大パニック・・・

　１日様子見て、次の日も朝から全く声が出なくて、耳鼻咽喉科にいきました。

ドクターが言うことには、

「一生このままでない人もいるし、わからないね。とりあえず吸入する？」

　ショックでした。

しかし、１０日くらいで何とか声は戻りましたが。

なのでリュープリンはもう、嫌。

　ちゅーことで、ネットで検索しまくり、見つけました。

★ダナゾールリング

子宮腺筋症の新しい治療↓

http://www1.ocn.ne.jp/~masaoiga/index.html

　最初見たときは、あまりにださく、怪しげ？とも思ったり、

しかし、治療をしてくれる病院は一流どころと言えなくもなく、

知人もそこで治療していて調子いいよと言っているし・・・

　ドクターにメールしたら、ご丁寧なお返事が封書で来て、

駄目元で行ってみるかと、朝一番の電車と新幹線を乗り継いで、

北の果てから保険証とＭＲＩの写し抱きかかえて行きました。

リング入れるのは、子宮が小さいと楽らしいのですが、

私は非常にでかいので時間がかかり、

途中で麻酔が切れてひどい目に遭いましたが、

結果、４ヶ月で痛みは４割減、出血は７割減。。。

それでも痛みで眠れない夜もありましたが、

前の激痛と比べると「天国」とまでは言わないけど

死にたいというほどの痛みではなくなり楽でしたねー。

　さっき書いた知人は、６ヶ月のリングで無事腺筋症が直り、

長年の不妊にも関わらず自然妊娠♪

初期の腺筋症には「ダナゾールリング」は本当に効くなーと思います。

★痛みについて

　腺筋症って、とにかく「痛い」のが、特徴です。

そんじょそこらの痛み止めは、まったく効かない。

救急車で運ばれる人もいるくらいの痛みです。

で、なんでそんなに痛いのに全摘出しないのだと、よく言われるのですが・・・

　個人差はあるけど、なぜか初経の頃から痛かった人が多いのですよ。

で、時がたつにつれ痛みも増していく。

ようするに痛みになれてしまっていて、痛いのが当たり前になってるですね。

　私は初経は、小学校五年の夏休み。

高校の頃には、相当に痛くて、

どれくらい痛いかというと、高校二年の時虫垂炎、

俗に言う盲腸になったんですね。

だけど、なんか腹痛いけど、生理痛よりは楽だ、

大したことないって一週間ほど普通に暮らしていたんですよ。

元気に自転車乗って学校に通ってました。

ところが、なんか腹痛いだけでなく、やたらと吐くようになり、

さすがに変？とか思いまして病院に行ったわけです。

血液検査と触診で、

「盲腸、即手術、家に返って入院の準備してきなさい」

信じられませんでした。

よくドラマとかで、下腹抱えて痛い痛いと騒いでるじゃないですか、

盲腸って。

生理痛より格段に楽で盲腸のはずない、怪しいと思い、そのまま学校に・・・

　病院から家に電話行って、連れ戻されて、次の日手術しました。

私の虫垂は破裂寸前、軽い腹膜炎と十二指腸潰瘍までできていて・・・

２０日間の入院。

でもねーしつこいようだが、それでも生理痛より痛くないってば。

　で、話は戻りますが、

それくらい痛くてもやはり「たかが生理痛」なんですよね。

保健室のおばさんも「大人になれば直るから」

親も「生理なんか我慢しろ」

そういう感じで暮らしていて、自分でも痛いのが当然というか、

自分は痛みに弱いのかな？ちゅー感じで、我慢しているうちに、

なんか慣れていくのですよ。

それでも耐えきれずに病院に行って、

初めて自分は病気だったのねとわかるわけです。

まあ、昔は情報も少なかったし、インターネットなどというありがたいものもなかったし。

　このあいだ、ひたすら腺筋症の痛みについて書いている激痛物語というとこ、見つけました。
http://www2.cds.ne.jp/~paso/geki.html

★ＵＡＥってなんだ？

　という、一番基本的なことを書いてなかったような・・・

詳しいことは、

http://www3.ocn.ne.jp/%7Eembo/UAE.htm

↑を見ていただければわかりますって、手抜き？

実は、五年前から心が揺れている治療がある。

広尾メディカルクリニック
http://www.hiroomc.com/old/index1.html

魔法のような手術の腕で、どんな筋腫も腺筋症も子宮を残して手術してくれる。

しかし・・・
メール友達で、腺筋症でここで手術して、三年で再発した人、知っている。

ここの手術は、保険が効かないので、２００万から３００万位、かかる。

ちなみに、ＵＡＥも保険は効かない。

なので、４０万円に部屋代がかかる。。。

山王の個室は、安い部屋でも３万円くらいするので、一週間で２０万位。

合計６０万円。

夫曰く、後から再発してもう一度広尾行くくらいならば、

最初から悪いところ取ってしまった方が良いのではないか。

確かにそれも理屈だ・・・

ＵＡＥを一ヶ月後に控え、悩む。。。

広尾も入院は一週間。ただ退院後仕事への復帰にはやはり日数がかかりそう。

ＵＡＥは、術後無理すれば一週間でも仕事に復帰できる。

すなわち退院したらすぐ復帰できる。これは魅力だよね。

というか、せいぜい１０日以上は仕事、休めそうにないのね。

やはり、ＵＡＥしかないか。。。

★ＵＡＥの問題点。

腺筋症の場合、きつく塞栓しないとすぐに再発する可能性が高い。

しかし、きつく塞栓すると、正常な子宮組織も壊死してしまうことが多い。

その場合、子宮内膜まで壊死すると妊娠は不可能。

また、壊死した部分が感染した場合、非常に痛く苦しい。

下手すると全摘出になってしまう。

それだとなんのためにＵＡＥしたのか、わからない。

再発覚悟でゆるく塞栓してもらうか・・・

しかし、それをドクターが了承してくれるか。。。