Swallowtail

歩き方でわかるってもんだ
お前は自身の快楽に酔い、
男に尻を向ける
騙し騙され結局は行き着く
最早快楽の神が降りて来て、
狂った二人を照らすだろう
もっと叫べ
もっと喘げ
そうさ、快楽の神が降りて来たんだ
だからこのまま止まらない


男はある日立ち止まる
寂しさと虚無感に襲われる
友達なんていないもんなんだ
女は去り、外は雨が降っていた
さながら涙みたいにな
やはり人は大切なものを失って行く


いけない親から教わって
美徳だとか信仰はとっくに無い
君の名前もやらしく思える
快楽の神に魅入られてるって訳だ
もっと突き出せ
もっと動かせ


夜は幻　SEXは幻
雨の中、汚れたバッグを背負い、
拉げたように男は歩き出すのだろう


歳を取るたび汚れて行く
そうSEXをするたびに
汚い罠だとか嘘はもう関係無い
いやらしい誘引作用はお互い様
馬鹿げてる大人の所業
どうにもこれは鬼畜
そうさ、快楽の神のみ心のままに


しかし男だけは気づいた
全く酷い覚醒さ
酷い虚無感だ
狂った後の寂しさよ
裏切りと悪徳の罪深さよ
一人ぼっちで尚且つこの雨さ
欲しいものは手から零れて行く