2008/05/25(日)15:57
「歴史のミステリー第14号」…
前回に宣言したとおり、確実に感想が隔週更新
になりつつある「歴史のミステリー」。僕の
中では毎日読んでいるつもりなのですが、帰り
の電車の中でだけだったらそりゃなかなか読み
進まないわけだわさと思いながら、すでに最新
号とは4号ほど離されていることに焦りつつ、
今号のトピックスです。
○邪馬台国はどこに存在したのか?
○古代に栄えた文明は「四大文明」だけ
だったのか?
○ポンペイ(イタリア)
○俳聖・松尾芭蕉は忍者だった!?
○『三人のタヒチ人』ポール・ゴーギャン
○バミューダ・トライアングル
○紀元301~350年
○山本長五郎
いつも思うことなのですが、このミステリーの
特徴としてオチがないというのが、ちょっと
物足りなく思ってしまいます。まぁ、歴史の謎
を問題提起してそれについて考察しようという
試みの本だから、その構成も仕方ないことなの
かもしれませんが。そんな本ですから、その
考察について面白いと思うか、そうでないかと
いうのは多分に主観が入ってしまうものになる
のですが、今号はかなり面白かったと思います。
その中で僕が一番興味を惹かれたのが、珍しい
ことに「遺跡に眠る謎」として取上げられた
一夜にして消滅した古代ローマ都市ポンペイ。
西暦79年8月24日午後1時頃にベスビオ
火山が大噴火したことで火山礫や灰が街に降り
注ぎ、翌25日には噴火は沈静化したのですが、
街は灰の下に完全に埋没したのだそうです。
で、この街の発掘調査が1765年から行わ
れたのですが、灰の下に眠っていた街だけに
当時の様相を損なわないままに発掘されている
ものから判断すると、とても都市整備のされた
すぐれた街だということが明らかになったそう
です。その街からは現代にも共通する食文化や
娯楽産業の発達した日々の営みが発見され、
その遺物を見る限り昔であろうが今であろうが、
人の求めることは同じだなぁという感慨を受け
ました。