灰色の空のむこうには…

前々から地下鉄に乗ったときに中吊り広告でチェックして
いた大阪城で行われる城灯りの景が、今日・明日と開催
されるということで、ぜひとも今日に行こうと計画して
いました。

最近はお城にも行っていないですし、夜景も見てないので、
この城灯りの景でしたら一石二鳥で楽しめる上に、屋台も
出るということなので、以前に大阪城に行ったときに見る
ことの出来なかった魅力を再発見しようとかなり楽しみに
していたのですが…。


異変に気付いたのは昼過ぎに部屋から外の景色を眺めていた
ときで、僕のマンションの窓からビルが見えるのですが、
ぼ～っと見てますとなぜか急にビルが見えなくなったのです。

さっきまで見えてたのにおかしいなぁと思ってますと、窓の
外はピカピカと光り出し、そこでようやく雷が鳴っている
のだと気付きました。

そこで部屋の窓から外を見ますと、ビルが見えなくなるのも
納得のくらいの集中豪雨でして、雨が斜めに降るなんて表現
が生易しく、どう見てもガラスに雨を叩きつけているという
降り方にはびっくりしてしまいました。


天気予報では降水確率が低かったのに、どえらい雨が降って
きたなぁと思いながらも、僕の心配は城灯りの景に行けるか
どうかのほうでして、よくよくネットでイベント情報を調べ
ますと、ろうそく行灯で大阪城を照らすとか完璧に晴天の時
しか厳しい内容盛りだくさん。

雨が本降りになっていたのは夕方前でしたが、夕方を過ぎても
雨はパラパラ降っていましたので、さすがにこの状態で行く
のは厳しいということで城灯りの景は諦めることにしまして、
晩御飯を外食することにしました。


僕のマンションは幹線道路から一筋入ったところにありまして、
駅まで５分も歩かないところにその幹線道路と国道が交わる
交差点があるのですが、なぜかその国道側の１車線はパトカー
で塞がれていまして、そちらに行こうとする車は警察官の人に
問答無用で迂回させられていました。

こんな２車線もある国道を迂回させるなんて、何か事故があった
のかと思いつつ、行こうとしていた焼き鳥屋さんがそちらの奥
にありましたので彼女と何があったのか見に行ったのですが、
確かに路肩にバスが長いこと停車していても、何も事故があった
形跡もなく、僕らがちょうどそっちのほうに歩いている途中で
通行止めが解除されたみたいで車が走り出すことに。

結局何が起きたのかわからないまま、若干納得出来ませんでした
が焼き鳥屋さんに入って晩御飯を食べていますと、僕らがゲリラ
豪雨はすごかったねぇという話をしてましたら、そのお店の大将
が話のネタで何があったのか教えてくれました。


その国道をちょっと進んだところに、京阪電車の高架下をくぐる
ようになっている場所がありまして、そこのところに交番がある
のですが、このゲリラというか集中豪雨で排水がダメになった
そうで冠水したそうなのです。

ちょうど腰の部分くらいまで水位はあったそうで、さすがにその
状態で車はおろかバスも通せないために問答無用で警察官が道を
塞いで迂回させていたそうなのですが、まさかこんな大阪市内で
テレビでしか見たことがない冠水とか起こるなんて想像すらした
ことがなかっただけにとても驚いてしまいました。

後でニュースを見ますと、大阪市内では１時間に８０ミリ近くも
降ったそうで、観測史上一番の降水量らしくさすがにそこまで
降られた対策というのはしてはいなかったと思うのですが、本当
に今の天気っていつどうなるか予想も出来ないことが多くて怖い
ものですから、こうして想像すらしなかった出来事が起きた以上
はそれに対する対策を考えてもらいたいものです。