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カテゴリ:生きてみる
今晩は。今日に限って妙にやる気になっている慎太郎です。
19日の朝に日記を更新した後、ようやく眠れました。午前6時台に眠ってしまったので、会社に間に合うように8時過ぎに起きるのが非常につらかったですが。 眠っている間に夢を見ました。 後になって気づいたのですが、とても懐かしい人物が出てきてくれました。 その人物は、私が最初に勤めていたときの先輩社員の方です。 夢の中とはいえ、むちゃくちゃ久しぶりの対面でした。 いえ、この先輩には、夢の中でしか会えないのですけれど。 と言いますのは、彼はすでにこの世の人ではないからです。 死者の魂を云々するつもりはありませんが、彼は自殺してしまった人なのです。 一緒に勤めていた会社で、私はゲームプランナー(ひよっこでしたが)、先輩は凄腕のプログラマでした。 先例に無いアイディアを出しては周囲の人間に煙たがられていた私を、唯一その先輩だけは受け入れてくれて、「いまのプログラム技術やゲーム機の能力では慎太郎クンのアイディアは実現できないけど、やがて時代が追いついてくるよ」などと言って、いつも私を励ましてくださっていました。 だけどその先輩は会社でリストカットをして、病院に運び込まれた末にあの世へ行ってしまいました。 命を絶とうとした理由なんて、本人以外には解るものではありません。 ただし、当時、会社の上層部から痛めつけられていた私には、同じような境遇にあった先輩の苦しさの一片は分かるつもりです。 いきなり飛躍してしまえば、周囲に追い詰められる形で、先輩はうつ病のような状態になってしまっていたのかも知れません。 ただし、その先輩が亡くなった前と後とで、当時勤めていた会社の中に「恐怖政治」みたいな嵐が吹き荒れていたこともあり、それへの恐怖から、私は先輩のことを考えないように努めていました。 卑怯ですよね、私。 すっかり忘却の彼方に追いやってしまった記憶のはずだったのに、その先輩が、今朝になって私の夢の中に出てきました。 シチュエーションは荒唐無稽です。前後の脈絡なんてものもありません。 ただ、いま仕事に追われている私に向かって、「仕事なんて定時が終わる頃には片付けてしまって、夜には好きなことをやるんだぞ」というアドバイスをくれていました。 このアドバイスは、いまの私が望んでいることをそのまま言葉にしたようなものですから、やはり私の脳内電流が作り上げた記憶になるのでしょう。 ただ、夢の中に出てきた先輩が素敵でした。 もともと背が高い人でしたが、夢の中でもスマートでお洒落でした。 繊細な顎鬚を生やしていて、それが微妙にカーブを描いているのが、ちょっと昔の西洋人風でした。 なんだか遠い世界の人になってしまったな、なんて感じていると、それが夢であることに気づいて目が覚めました。 夢は自分の脳が作り出した記憶の一部であることは知っていますが、思いもかけなかった人物の登場で、目が覚めた後は新鮮な気持ちでした。 たまには悪くないな。あの世で格好よくいてくれるのなら、いつかまた会える日まで、こちらも精進しなければという気になるものですから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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