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カテゴリ:伝承するもの
6月2日の然別湖の朝です。 空の雲や木々が湖に映っています! ” 水 鏡 ” ![]() 前日の6月1日に行われた”第一回 源泉祭り” ”ホテル風水”を長年にわたって守られている女将さんと その女将さんに魅かれ、九州からご夫婦でいらっしゃった 神主さんの想いが実り、源泉祈りが、厳かに執り行われました。 ![]() ホテルのスタッフの皆さんも参加され、 然別湖に関わる人々と厳粛な時間をご一緒しました。 ![]() 大自然に包まれ大雪山系の山懐の湖 そこには、” 白蛇姫物語 ”が、語り継がれています。 ![]() 女将さんの然別湖を愛する気持ちが、この絵本を 平成16年に自費出版されたのでした。 ・・・何百年も昔のこと、 十勝の地は、寒い寒い冬が終え、春が来たというのに 寒さは少しも衰えず、5月になっても6月になっても 大地は緑の色を見せず、7月になると大雨が降り続き アイヌの人たちは、外にも出ることが出来ず 部落には食料も無くなりはじめました。 困り果てたアイヌの人たちは、相談の結果 神様にお祈りをすることに 神に仕える長老の指示で祭壇を作り 残り少ない食物を持ち寄りお供えをし みんなで7日間祈り続け疲れ果て眠ってしまいました。 そこに女神が現われ、 白蛇の後をついて行くがよい とお告げがありました。 ![]() 目を覚まし、みんな同じ夢をみていたことを知り 外は久しぶりのお日様がキラキラと輝いています。 お告げの言葉の通りに白蛇がアイヌの人たちを 見ていました。 元気な若者たちが、選ばれ白蛇の後を追います。 ![]() 白蛇は、時々後ろを振り返りながら先へ進みます。 朝6時に出発をし5時間歩いてようやく山の中腹で それから3時間くらい経ったころ頂上にたどり着きました。 ふと、前方を見下ろすとキラッキラッと光るものが見えます。 白蛇は、その湖に向かって進みます。 湖の辺に着いたのは、夕方の6時ころでしょうか? その湖には30センチ以上の赤い斑点の魚が泳ぎ ザリガニもウヨウヨしています。 一行は、ヘタヘタと岸辺に腰を下ろし その光景を見入っていました。 ふと、我に返ると白蛇の姿が見えません。 一行は、リーダーの声に一斉に動き始めます。 日が落ちるまで魚を釣り、塩漬けし ザリガニを採り続けました。 ![]() 一行は、ようやく焚き火で暖を取り、 釣った魚を焼き、腹ごしらえをし、 ウトウトした時でした。 澄み切った夜空にきらめく星の光が、 急に明るさを増し 女神が、大きな白蛇を伴い、宙に浮かんで この魚は オショロコマ と呼び、 この湖にしか住まぬ魚である。 これから後、凶作の時にのみ食するがよい。 いたずらにこの魚をとることは、 自然の恵みに反し、 人の心を失うことを忘れてはならぬ と告げられました。 この絵本の締めくくりに 人と自然は調和しつつ生きなければならない。 自然を大切にしてこそ、人は生き続けられる 私たちの心の大切な”ふるさと”としての 然別湖の自然をいつまでも守り続けることを 誓おうではありませんか。 ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ◎ご報告 ”ホテル風水”の 村上神主さまより連絡があり この白蛇姫物語の白蛇さまが、 源泉祈りの2日後の6月3日に現実に湖に姿を現されました。 源泉の辺りの岸辺から遊覧船の停泊している方向に 人の腕の太さくらいの白蛇が、鎌首をもたげ 泳いでいるのを船長さんと観光客の方たちが見つけ 大騒ぎになったと教えてくださいました。 このことを女将さんも神主さんも 吉兆ですね! ととても喜ばれていました。 この然別湖は、女将さんはじめ心あるみなさんにより 今も自然が大切に保たれています。 そして、この湖を訪れる皆さんを癒す温泉の恵みに 感謝する祈りをしたことにより 白蛇さまが、お姿を現してくださったのでしょう♪ 自然を映し 人の心をも映す 水鏡 然別湖より プリズムの光を放つ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
すんごい!!本当にあるんですねえ、そんなことが。
ご苦労様でした。 (2009年06月06日 18時46分39秒)
のりぽん2525さん
> すんごい!!本当にあるんですねえ、そんなことが。 はい!驚きですね~♪ 沢山の伝説の中にも同じような体験があるのではないでしょうかね! 伝説のメッセージをもう一度感じてみるよい機会になりました。 ☆ありがとうございます (2009年06月07日 20時29分32秒) |