エルミタージュ美術展へいきました
京都市美術館で5月13日まで開催されている、エルミタージュ美術展へいきました。その日は、先週末と、うってかわり、とても寒い三月の週末でした。三時を過ぎた寒い京都でしたが、美術館横の深緑色の疎水では、カモが、一羽?冷たい水にもぐっては、一心に魚をとって、お食事中。五時閉館までいたというのに、帰りににも、まだ漁をしてたのですよ!よっぽどおなかがすいてたんでしょうね。美術館前には、平安神宮の、巨大な鳥居があるのですが、真新しい朱色に塗り替えられて、景色から、全く浮いていて、ちょっと目を惹きます。ついでに言うと、美術館の裏側になるのだけど、京都市動物園があります。大阪の天王寺動物園などとも比べ物にならないくらい、小さな動物園だけど、私は小さい頃から、動物園といえば、そこしか行ったことなくて、懐かしいです。さて、美術展ですが、最初の写真は、ルノワールの「扇子を持つ女」ですが、実物は、紫色の服と、髪のいろが、とてもふんわりとして、バックの黄色みかかったいろの暖かさにつつまれて、全体的に、まったくあたたかみのある、しあわせになる絵でした。ルノワールの絵は、どうしてあんなに、幸せ気分になれるんでしょうね。扇子のいろが、また、ふんわりふんわり心地いいんです。写真や、絵葉書にすると、どれもこれも、本物の色彩とは違うので、それらは、実物を思い出すためのツールとしてしか役に立ちませんね。これは、ルートヴィヒ・クナウスの「野原の少女」このひとのことは、私はあまり知りませんが、この絵をみると、草原の花々の匂いがしてきそうだった。それと、少女と自分の少女の頃を重ねて、そして、自分の娘たちの、小さな頃を重ねて、しばし自分の過去へ旅してしまいました。ゴーギャンの「果実を持つ女」は、今回のポスターにもなっています。ゴーギャンは、好きじゃなかったんだけど、好き嫌いを越えたものを感じます。ローランサンの「アルテミルス」だそうです。この絵は、気に入ったし、絵葉書にしても、この色なら許せる範囲なので、買いました。マリー・ローランサンの絵は、それなりに好きなのですが、この絵は、ちょっと面白い。彼女自身の女性としての理想の内面をあらわしているそうです。他にも、写真はないですが、「ナポリ湾の花火」-オスヴァルト・アヘンバッハ作-という絵は、遠くから見ても、花火の光が、強く輝いていて、どうして、絵画で、こんなに明るく光を描けるのか、首をひねってしまうほどの絵でした。それは、フェルメールの、穏やかな光とは違い、青い夜のナポリの街の、華やかな光でした。もうひとつ、ギヨーム・ヴァン・デル・ヘキトの「ケニルワース城の廃墟」という絵画に惹かれたのは、少し暗い古城の前の湖に、船に乗った二人の小さな人物の黒い人影。そんな景色の前に立つと、無心に呆然とできるの。こんな説明じゃ、到底わかりっこないですけど。それがちょっと、気に入りました。というわけで、こんなに何点も、お気に入りがあった美術展は、良いほうだと思いました。日本人になじみやすい絵画が、多かったのではないでしょうか。エルミタージュ美術館は、ロシアにあるそうです。女帝エカテリーナ2世がコレクションしたものが、美術館になったそうです。私は以前に、あるテレビの番組で、山口智子が、この美術館のできたエピソードを、エカテリーナの人生をからめてナレーションしてたのを、たまたまみたことがあったので、今回の美術展は、そんな歴史背景を感じて、みることができ、楽しめました。エカテリーナの肖像画は、今回展示されてましたけど、かなりのおばちゃんぶりです(笑)番組みたときの、恋多き、勇敢なできる女のイメージのままでいたかったかな~(笑)