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当職は新宿を拠点としているが、時々地方出張をさせていただいている。地方出張をしていると、時々中心部が寂れている街に出会う。県庁所在地レベルの街ではあまりそのようなケースはないが、●●県の第二の町、第三の町といわれるよな町に出かけると、中心部がシャッター通り、というケースも少なくない。その町の方に尋ねると、普段の買い物は町の中心部の商店街ではなく、近郊の大規模ショッピングセンターで行うケースが多いのだという。 日本を代表する某巨大スーパーチェーンは、地方で大規模なショッピングセンターを展開している。当職も某地方に居住する親類のご自宅にお邪魔する際に、社会科見学も兼ねて全国展開している某巨大スーパーチェーンが運営するモールに行ってみた。田舎であるため、当然、客も自動車でやってくる。このモールは巨大な屋内駐車場を備えており、日用品・生鮮食品は勿論、衣料品(女性がよろこぶ複数の某有名ブランドのブティックを含む)、レストランに喫茶店、書店におもちゃ屋、ペットショップなどが出店している。 稀に、他のスーパー(同様に駐車場完備)で時々、野菜等の激安セールを行っていることもある。しかし、日常生活においては、殆どがこのスーパーチェーンで用が足りるのだそうだ。それに、自動車で買い物をしていると、分量を殆ど気にすることなく買い物を楽しむことが出来るらしい。これは東京に居住しているのと比べると、大きな違いだ。少なくとも、「田舎だから何にもない」という状況ではない。 これに対し、当職もそうだが、東京の都心に居住していると、自動車のコストは馬鹿にならない。都心の場合、駐車場を備えたスーパーは少ない。都心に遊びに行くのに自動車を使うとなると、駐車場代が結構な負担となるのだ。必然的に、当職のような貧乏人は自動車など所有しておらず、地下鉄等の公共交通手段に全面的に頼ることになる。そうなると、行動範囲は制約される。近所にスーパーマーケットがない場合には、普段の生活必需品は、例えばコンビニやドラッグストア等を足で回って買い集めるしかない。その代わり、繁華街をぶらぶら歩くという楽しみは、件の親類には出来ない芸当だろう。繁華街の商店は、値段が高いというデメリットもあるのだが…。 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 地方のシャッター通り、という問題が指摘される中で、地域振興が話題となるケースは多い。しかし、非常に当然の話だが、消費者の視点が欠落していると、議論はアサッテな方角に迷走してしまう。特に地方では、安価で高品質なショッピング・モールを大規模小売店が展開しており、それが結果的に地元の人々から受け入れられている状況だ。裏を返せば、地方都市中心部の商店街よりも、その大規模小売店の方が消費者に支持されている、ということだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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