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新宿会計士は組織論が好きだから、組織で働くに当たっての、当職なりに気をつけている心構え、あるいは社会人としてのスキル等について言及する事が多い。先週も、こうした組織論に関する随筆を掲載していたのだが、改めて読み返してみると、中日新聞だかどこだかの報道を契機に、自分の中の反マスゴミ心が沸騰。急遽、政治ネタを差し挟んでしまった。というわけで、かれこれ数日に渡って中断している組織論などのネタについては、当職としても非常に関心が高くて、是非とも紹介したいネタの一つだ。間が開いてしまったが、改めて提示すると、当職は先日、人事異動のパターンには次の四つしかないと申し上げた。 <事例1>本人の希望もかなった、会社にとっても適切な配置となった人事 <事例2>本人の希望はかなわなかったが、会社にとって適切な配置となった人事 <事例3>本人の希望はかなったが、会社にとっては適切な配置とならなかった人事 <事例4>本人の希望もかなわず、会社にとっても適切な配置とならなかった人事 役所であろうが一般企業であろうが、ある程度の規模の組織になってくれば、当然、組織の仕事は複雑化し、機能は分化していく。こうした中で、従業者にも仕事を割り当てていかなければならない。 もちろん、割り当てられた仕事が本人にとって希望するものではないという事例は、組織には幾らでもある。しかし、組織として仕事をしている以上は、全ての従業員の希望を聞いているわけにもいかないのだ。中には、自分の仕事に不満を持つ従業員も出てくるだろうし、どうしてもその希望が聞き入れられないという理由により、退職せざるを得ない従業員もいる。これは、組織社会である以上は避けられないことだ。 ただ、当職は、従業員という立場である以上、自分の希望しない仕事を割り当てられる事を無条件に甘受しなければならない、などと申し上げるつもりはない。もちろん、会社にどのように評価されるかは極めて重要だが、その一方で、自分自身が会社にとってどのように役に立つのかを説明することが必要だ。それとともに、いかに自分が会社にとって、なくてはならない存在であるかを伝える事ができるかが重要である。当職が常々、若い方々に、自分のスキルを磨くことの重要性を申し上げている理由は、ここにある。 わかりやすい例えとしては、「英語」「会計」「コンピュータ」だろう。若い人たちの間で人気があるこの三つのカテゴリーの能力は、身につけておいて損はない。当職の考える優先順位は、この三つの中であれば、「コンピュータ」が一番上位に来るだろう。特に、ワードやエクセル、パワポといった基本的なソフトウェアが一通り使いこなせることは重要だ。これに加え、アウトルックやアクセスなどを使いこなせていると、なお評価が高い。 ところで、仮に当職が中途求職者の採用担当面接官になったとする。その人が履歴書に「パソコンが得意」などと書いていて、その人のコンピュータ・スキルを試すとしたら、次の課題を出すだろう。 「日本銀行サイトの『データの一括ダウンロード』サイトに行って、資金循環統計のZIPファイルを加工し、預金取扱機関全体における1997年12月以降の預金残高と貸出金残高の推移を示すグラフを作成して下さい。」 これだけで、その人のエクセル、アクセスのスキルを一発で判別する事ができるからだ。なお、予めお断りしておくが、WinXP以前のエクセルでは、資金循環統計のデータを読み込むことは出来ない。そして、Win7の動作が極めて不安定であるなどの理由により、多くの企業が未だにWinXPまでのコンピュータを利用しているので、日本銀行資金循環統計を加工したければアクセスの知識は必須だ。 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ わかりやすい例として、当職は日本銀行資金循環統計を例に出したが、パソコンのプロを自称するなら、この程度の加工は出来て欲しいものである。いずれにせよ、勉強するための材料など、幾らでも転がっているということだ。若い人たちには、是非、自分なりのスキルを極めていって欲しいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013/02/04 03:04:43 AM
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