活殺。
(前回に続く→)先日、当方主催の「古武道エクササイズ」にて、参加している30代前半の若者が体調を崩している、というので、話を聞いたところ。 夜、眠れないから、すでにクーラーをかけて寝ている、というので、思わず「あほか」と苦言を呈した。 今時季からクーラーに頼っていては、夏仕様の身体(速やかに汗を出し、円滑に体温調節できる身体)に変わっていかない、ということもあるが。 30代、若いころから、自身の適応力を損ねる生活をしていては、今後の人生、どれだけ弱くなってゆくのだろう、という老婆心もあって、だ。 あまつさえ、武道に触れよう、というものが、自身を大事に活かそうとせず、甘やかすとは何事か、という気持ちも少なからずあった。 こう書くと、眠れないからクーラーをかけるのは、自身を大事にしているのでは?という反応もあるように思う。 現に、その若者もそういう感じの、一喝されて驚いたような反応だった。 しかし、大事にする、と、甘やかす、は全く違う、というのが私の考えである。 子どもの親を経験した人であれば、わかる人もあるかもしれない。 大事にする、は、その人そのものが活きる、強くなってゆく方に助けること。 甘やかす、は、その人そのものが損なわれる、力を発揮できなくなってゆく、弱ってゆく方に加担すること。 改めて言葉にするならば、上記ぐらいに、私はその違いを線引きをしている。 方向としては、前者は「活」、後者は「殺」と認識する。 さて、クーラー、と言えば、数年前から、わが子が通う小学校にもクーラーが完備された。 そして、やはり6月から使用されている。 涼しく、冷房など必要ない日でも、習慣的に使われている、という。 お勉強が捗るように、という、たいそうありがたいご名目なのだとか(つい皮肉らずにはいられない)。 しかしながら、机の上でお勉強ができたとて、生きる力が損なわれていっては元も子もあるまいに。 そんな具合に、身体の自然に備わる機能、適応力を鈍らす、ということをしてゆくと、当然どこかで、その反動は身体により表される。 いわゆる一見した体調不良、何かしらの症状を表すのだ。 それは、苦しいかもしれないが、身体が生命力を発揮し、機能を取り戻してゆく…整う過程、とも言える。 乗り越えることで、発症前より、身体は、人は強く丈夫に育つ(ちなみに、その整う経過を助けるのが、明響庵の整体である)。 前回のブログで記した、過保護に育った苗の現象よろしく、である。 …のだが、現代では、多くの場合、そこをクスリ等、一見便利な道具で身体をだまし、更に鈍らす、という方向へ進めてしまう。 そうして、自ら乗り越える力を手放してゆくのに比例して、依存性は高まってゆく。 知らず、管理されなくては生きてゆくことのできないヒトが育つのであろう。ちなみに、「人」という字は、自ら立つ姿を象ったもの、という説が有力なのだとか(金八先生の見解とは異なる)…。(→続く)☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★治る力、即ち生きる力を活かし、育む整体処 明響庵(めいきょうあん)http://meikyoan.jimdo.com/https://ja-jp.facebook.com/meikyoan/https://page.line.me/vtf9624a〒755-0151 宇部市西岐波4604-8営業時間 9~21時(予約制)、不定休ご予約・お問い合わせ0836-39-6275 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 楽しく、自ら整う力を育む整体体操教室毎週火曜日10:30〜12:00@宇部市常盤ふれあいセンター 感覚を磨き、しなやかな身体を培う古武道エクササイズ第2,4水曜日18:30〜20:30@宇部市常盤ふれあいセンターお問い合わせ0836-39-6275 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★