|
「整体処 明響庵」は、 道具を使わず徒手のみで行う整体を、 ご希望により「はり・きゅう」施術も 受けていただくことのできる整体院です。 詳細につきましては 画面左のFreepage List
カテゴリ:生活
(前回の続き→) 話は(前回から)やや飛ぶが。
少し前のこと、小学校の授業参観で、長男のクラス、小6はディベートを扱っていた。
ディベート、日本語に訳すと討論になるのだろうか。
そう言えば、そういったことを、私も中学かの授業でやったような氣がする。
が、記憶はおぼろげで、定かではない。
参観の授業は、あるテーマに対し、二つの班が、主張と相手の主張に対する反論といったやりとりをして、勝敗を決める、というものだった。
テーマは、「時間とお金、どちらが大事か」「タイムマシンとどこでもドア、どちらが便利か」「田舎と都会、どちらが住みやすいか」の3つだったか。
ちなみに、これらのテーマは先生が用意したものだったそうだ。
勝敗を決めるのは、参観に来ている親も含めての多数決だったので、挙手を求められたのだが。
困惑のあまり、手を挙げることはできなかった。
困惑のもとは。
テーマ然り、そもそもの設定が、討論のような外見をつくるに過ぎず、中身がない、ということ。
至極簡単に言えば、何がしたいねん?だ。
正味、わけのわからんことをさせられて、貴重な時間を失ってゆく子どもたちに同情を禁じ得なかった。
ともあれ、外国輸入のディベートが注目され、授業でも取り上げられるに至っているようだ。
そう言えば、youtubeでも論破を売りに、ご活躍されている方もいらっしゃる。
真のディベートがどのようなものか、体験がないので、ディベート自体をどうこう言うことはできないが。
先に挙げた授業のように、そもそも勝敗を目的として、言葉を交わして何になるのだろう?
そういう疑念を抱いた時、ふと思い浮かんだのは、武術と武道の違いについて、である。
稚拙な理解かもしれないが、極力簡潔に言うならば。
武術は、相手を倒したらよい、勝ったらよい、という術の研鑽である。
武道は、自身と相手、お互いを活かす道を探求するものである。
武術は世界各国にあるが、武道は、武術から進化を遂げた日本独特のものである。
何が言いたいのか、といえば、もし、ディベートが勝敗を目的としたものならば、それは武術的であり、進化の余地が多分にあるのではないか、ということ。
武術の話ついで、昔の中国武術の達人は、毒殺された人が多かった、という。
武術では勝てない、ということで、密やかに毒をもられ、葬られたのだ。
同じく、一時的に舌戦を征したとて、そのことで遺恨が生まれ、自身や周りを苦しめてはどうしようもない。
何より、その有り様は、人間として、美しいだろうか?
武道よろしく。
こと日本においては、温故知新、自国の文化を大事に深め、人間を磨いてゆくのであれば、今更、ディベートをせっせと輸入しなくてもよいのではないか。
対話には、様々な異なる意見に触れることで、いっそう自身が見え、時には新しい価値が生まれ、お互いに意見を豊かに深めてゆく…お互いを活かし、発達する可能性が秘められている、と思う。
それは、現在のところ、他の動物には難しい、人間特有の可能性にちがいない。
人間特有の「創造」という能力に付随するものである。
そして、その能力の発達が最も深まっていたのは、日本だったのではないか?
複雑極まりないわが国の言語形態、拙いながらもそれを扱ってきた経験から想うところである。
…ということで、前回のブログ「みるとかたる」につながるのである。 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 治る力、即ち生きる力を活かし、育む 整体処 明響庵(めいきょうあん) https://ja-jp.facebook.com/meikyoan/ https://page.line.me/vtf9624a ご予約・お問い合わせ0836-39-6275
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
楽しく、自ら整う力を育む 整体体操教室 毎週火曜日10:30〜12:00 @宇部市常盤ふれあいセンター
感覚を磨き、しなやかな身体を培う 古武道エクササイズ 毎週土曜日13:30〜15:30 @宇部市常盤ふれあいセンター
お問い合わせ0836-39-6275
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
Last updated
2023.12.03 17:45:10
コメント(0) | コメントを書く |