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カテゴリ:子育て
子供にこうしてあげたいとか、こんな物を買ってあげたいとか、こんな環境で育てたいとか、世の中の親はそれぞれに思い描いていますよね?
例えば、自分が親にされて嫌だったり、傷付いたりした事はなるべく自分の子供に同じ思いをさせたくないものです。 今月で4歳になる息子は、服のこだわりがすごいんです。 思い返せば、私がチョイスした服を文句なしに着ていたのは、3歳になる前ぐらいだったと思います。 少なからず、ここ1年程は私の選んだ服を素直に着てくれたことはないはず・・・。 子供はどんどん大きくなるので季節が変わる度に服を買い足しているのですが、子供同伴で買い物に行くとなかなか思うように行動できないので、つい私一人で行く機会が多くなる。 自分なりに彼の好みの色、形を把握しているつもりではいるのだけどやはり彼の反応はいまいちで・・・。 昨日も私一人で彼の甚平を買いに行った。 来週幼稚園で夏祭りが予定されていて同じクラスのママに「甚平、準備した?」と言われあわてて用意することになった。 朝、彼を幼稚園まで送っていく車の中で、「今日、夏祭りに着ていく甚平買いにいくけどどんなのがいい?」と聞くと、少し考えて「紺色がいい~、男の子やから」との事。 「うん、紺色ね わかったよ」というと「かっこいいの買ってきてね」というセリフを残し幼稚園へと入っていった。 いざ、お店に着くと時期的に品薄状態・・・。 きっと夏前に用意するもののようで、彼のリクエストの紺色が無い・・・。 男の子が着れそうな甚平は茶色かグレーか白ぐらいしかなくて。 悩んだあげく白にした。 涼しげで、可愛い感じにもかっこいい感じにも着れそうだったし、何より一番安かったし。 これなら気に入ってくれるはずとルンルンで帰ったのもつかぬま、息子の反応は見事に私を裏切り「こんなん嫌や~~」とブ~イングと大粒の涙・・・。 「かっこいい~わ 良く似合ってるよ」と父と二人で褒めまくり、何とか納得してもらおうと試みたが惨敗。 「ママはあかん子や」と溢れる涙を必死にこらえようとしている。 「何でママがあかん子なん?」と訊ねる。 「だって、勇君が幼稚園行く時、紺色が良いって言って、ママはわかったよっていうてたやん!!これは紺じゃなくて白やんか それってうそつきやんか だからママはあかん子や」 確かに彼の言う通りだ。 「じゃあ、どうしたらいいの?」 「今からお店連れって行って 勇君が自分で選ぶから」 こんな状況の中でどう対応するのが一番息子の為になるんだろうか・・・。 単なるわがままと取る人もいるだろうし、返品する事ができるのならば彼を連れて彼の思う色の甚平を買った方がいいのか。 その時、自分の幼少の頃を思い返してしまった。 私は3人姉妹の末っ子。 長女は当然ながら何でもいつも新品。 次女は長女と2つしか歳が違わない為、服などはお下がりを着ていたが、学校で使うものは例えば習字セットやリコーダーなどそれぞれに必要な物の為、次女も新しい物を用意してもらっていた。 私はというと長女と6歳離れている為、小学校でいえば姉が卒業し、私が入学する事で姉が使っていたものを使うシステムになる。服などは私自身こだわりも無かったので用意されたものを着ていたように思う。 思い返せば、確かにみんな真っ赤な習字バックなのに自分は朱色だったっけ。 それを決して嬉しくは思っていなかった。 だからなのか?わからないけど、どうせ必要ならば気に入ったものを、こだわりがあるんだったら可能な限りこだわらせてやりたいと思ってしまう。 ある人に言われた。 「子育てにおいて何が正解で何が間違っているというのは無いと思うけど、それってあなたの自己満足なんじゃないですか?」と。 確かにそうなのかもしれない。 自分は親として今何をすべきなのか、何が出来るのかいつも迷って考えて不安になってしまう事も多い。 きっと彼の方は私に何を望んでいる訳でもないんだろうけど(しいて言えばあまり怒らないでいてほしい位だと思う) パパが居ないからってみじめな思いをさせたくないという変な意地があり、物を買い揃えるのも、習い事も私自身の自己満足。 彼の為にここまでしているんだと自分を納得させる手段のひとつにしかすぎない。 また、「自分が嫌だった事を子供にすることはないけれど、考え方や受け止め方ひとつにしてもあなたと勇君は違うでしょ」とも言われた。 確かにそうだ。 私は息子の何を見てきたのだろう? 自分にできる事の意味を取り違えていたのかもしれない。 それでもきっと私はこの先も可能な限り、変な意地や自己満足の為にがんばっていってしまう気がする。 息子をコントロールする以前に自分の感情や考えをコントロールできないのが何よりの問題なのかもしれない 結局、甚平はというと近くのお店には紺色が無かった為、車で20分ほどの隣町まで買いに行きました。 15分位かけて自分で選んだシンプルな紺色の甚平。 「これ下さい」とお金を片手に嬉しそう。 甚平の入った袋をフリフリ嬉しそうに持ちながら手をつないで満足顔でした。 その甚平を着て、お祭り楽しんできて下さい 甚平の写真アップしました お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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