2021/01/24(日)23:32
レントゲンについて正しく知りましょう その2
皆様こんにちは。
来年7月に長野県松川町で開業予定の
しらかば歯科クリニック院長、井本です。
本日も昨日に引き続き、歯科レントゲンについてお話し致します。
歯科で撮影するレントゲンの種類は3つあると申しました。
2つ目は、パノラマエックス線写真です。
口腔内全体〜顎にかけて診ることができ、大きい虫歯から、歯周病の進行具合、顎の骨にできた膿の袋や顎の関節の病気などを診る事ができます。
放射線量は0.02mSvです。1年に浴びる自然被ばく量(昨日のブログ参照)の約100分の1となります。
だいたい1〜2年に1度は、このパノラマレントゲン写真を撮ることをお勧めしております。
何故ならば、デンタルエックス線写真に比べて小さい虫歯などがはっきりとは写らないため、1年以上経過してかなり大きくなってしまう事があるからです。
歯周病の治療のために、デンタルエックス線写真の14枚法という方法で全部の歯を撮影する事もありますが、時間と手間がかかるため全員に行うわけではありません。
大人の虫歯は咬合面(噛む面)よりも、隣接面(歯と歯が接している面)の虫歯が特に多いため、レントゲンを撮らないとわからない事が多く、年次的にレントゲンを撮らせていただくことに意味があるのです。
なかには、数年間レントゲンを撮影しておらず、痛みが出てから歯科医院を受診されたものの、中で虫歯が大暴れしており、虫歯を取りきった時には土台として使えないくらいに溶けてしまっており、最終的に泣く泣く抜歯となってしまったケースが多くあります。
日本はメインテナンスの概念があまり浸透していません。
これはまた別の機会にお話ししますが、欧米に比べ日本人のメインテナンス受診率はかなり低いです。きちんとメインテナンスに通う事で、こういった「本来防げるはずの歯の喪失」を防ぐ事ができるのです。
同時に余計なお金もかからず、節約にも繋がります。メインテナンスは約3000〜4000円前後、1.2回で治療が終わります。
ところが、根の治療になると、最低でも2.3回、その後土台と上物を被せるまでさらに2.3回かかります。費用も保険の被せ物で
1本につき約5000〜7000円してしまい、全て合わせると10000〜15000円程かかります。
どちらの方がお得かは、すぐにわかりますよね!せめて半年〜1年に1度はメインテナンス受診をしましょう!
・・と、すみません話がそれました。
3つ目はまた明日お話しいたしますね。
それではまたお逢いしましょう。
明日も良い歯ブラシを。