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2009年08月08日
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カテゴリ:読書
毎年ビックサイトで夏と冬に盛大に行われている「コミックマーケット」がどのように
始まったかということを知ることができました。

コミケには冬に3回ほど行ったことがあるのですが、本当に別世界というかめまぐるしい
熱気の場所でした。
そのことを思い浮かべながら本書を読んでいると、そうか~こんな風に初期メンバーが
集まっていったんだなぁ、それがあの祭典につながるのかぁ…と。

著者はコミケの12回までの代表をつとめた方です。

本書の冒頭に最初のコミケに関わった初期メンバーのイラストとプロフィールがかかれて
いるので、話の進行と共に参照していました。

何かを好きな人の話というのが好きなので、好きということが原動力になって次から次へ
とアイディアを出して進んでいくうちに、コミケというイベントにたどりついたんだなぁ…
これって青春だなぁ…と思いました。

登場人物は皆大学生で、若くて、好きを表現する方法を求めてどんどん集まっていくのが
そんな頃とか思い出がもてたというのがいいなぁ、と羨ましかったです。

第一回コミケは1975年12月21日参加サークルは32、参加者700人からスタートしたんですね。
「「萩尾望都ファンフェスティバル」であることも匂わせていた」

元々は萩尾望都さんのファンサークルから、現在のビックサイトにつながるとは…。
コミケはもちろん女性も多いですが、なんとなく同人の世界って男性が多いイメージが
あるので、少女マンガのファンが出発点というのが驚きだったのです。
萩尾望都先生は少女マンガのくくりというとまた違う感じもしますけれども。

「漫画大会に頼らないファン活動というものを考えるなかで」そのイベントの中でいらない
ものを削っていくと「のこったのが、「同人誌即売」」
「”マーケット”という言葉」「同人誌に対して金銭のやり取りを正面切って肯定する」
「コミケットは同人誌にまず何よりも”外”を持ちこんだ」

第一回コミケから回を重ねるごとに規模が大きくなり、会場も大きくなり、これだけの
趣旨に賛同するファンが沢山いたんだ、と読んでいても楽しくなりました。

けれども、

「参加サークルのそれぞれと話を交わす余裕などとうになく、当時人気上昇中のテレビ
アニメ「機動戦士ガンダム」関係のアニメサークルが急増した混雑する会場のなかを、
ただ管理運営のためだけに動き回る。それは辛いというより、虚しかった」

こんなにも多くの参加者が集うイベントの主催者だというのに…。
規模が大きくなればなるほど望んでいたことと離れていってしまったんですね。

私はただの一般参加者として、あの大会場の人とサークルの多さに圧倒されていただけで、
コミケとは”元々”そういうものでそういうお祭りなんだと理解していたのですが、発足
から読んでみると感慨深いものがありました。

「けれどそのスペースを与えられた「迷宮」がどんなサークルなのか、知っている参加者
はもう誰もいない」

このスペースだけが初期主催メンバーの名残をとどめているんですね。
いつかまたコミケの会場に行くことがあったら探してみたいと思いました。





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Last updated  2009年08月09日 01時28分17秒
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