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リバース・イノベーションとは、途上国で生まれたイノベーションを先進国で広めるという意味の言葉です。
一般的に、先進国が途上国でモノを売る場合、自社製品は使えるから途上国でも売れるのではないか、途上国でも金持ちはいるし、と考えてしまいがちです。実際そういった人も途上国にはいますが、大半の人はその商品に手が届きません。つまり、国民のニーズは別にあるわけです。 優れた商品=売れる商品ではなく、まず手が届き、「簡易版にしては使えるもの」がほしいのです。そちらの方が結局大多数なので、少数の高価なものが売れるよりも遥かに儲かるということです。さらに、先進国でもみんなが豊かとは限りません。先進国でも商品が、安くてそこそこ使える、となると売れ始め、先進国での方がよく売れるようになったりします。これがリバース・イノベーションです。 本書では、こういった事例が何個も紹介されています。そのためにはどうすればいいのかも述べられています。日本でも日本製の高いスマホが売れなくなって、日本のメーカーが撤退する一方、ファーウェイなどの中国製が進出しており、さもありなんという気がします。日本の会社は性能を追い求める感がありますが、本当にその機種の性能をフルに活用する人はあまりいないでしょう。そういった点からすれば、そこそこ使えれば安いほうがいいか、と考えるのも無理はありません。結局ニーズはどこなのかということでしょう。 本書を読んで感じたことは、リバース・イノベーションは組織でも当てはまるのではないかということです。同じ業種の組織でも進んでいるところ、遅れているところがあります。製品だけではなく、人事管理や教育など制度に関することも同様で、進んでいる会社はお金をかけてコンサルタントを雇ったり、研究したりと立派なものを採用しています。 同じように、遅れている組織でも、エッセンスを抑えたそこそこ役に立ちそうな制度を転用するとかできないかと思いました。 【楽天ブックスならいつでも送料無料】リバース・イノベーション [ ヴィジャイ・ゴーヴィンダラジャン ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年07月17日 21時46分25秒
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