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カテゴリ:外国情勢
バラク・オバマ元米大統領は今回の大統領選では政策だけでなく価値観も問われているとしている。画像はペンシルヴェニア州ピッツバーグ大学で演説するオバマ氏(10日)
アメリカのバラク・オバマ元大統領は10日、投票まで1カ月を切った大統領選は民主党のカマラ・ハリス候補と共和党のドナルド・トランプ候補の「接戦」になると警告し、ハリス候補に投票するよう国民に呼びかけた。 激戦州ペンシルヴェニア州のピッツバーグで10日に開かれた選挙集会で、オバマ氏は聴衆に対し、「電話を置き、(中略)友達や家族を連れて」11月5日の大統領選で民主党の現副大統領に「投票」するよう呼びかけた。 共和党のトランプ候補については、経済や中絶などさまざまな問題をめぐり激しい批判を浴びせた。 こうした中、トランプ候補はもう一つの激戦州であるミシガン州のデトロイトで選挙イベントを行い、バイデン=ハリス現政権が「この国を破壊している」と非難した。 今回の大統領選の結果は、ペンシルヴェニア州を含むわずかな激戦州での勝敗で決まると見られている。 「政策だけでなく価値観」も問う選挙と オバマ氏はピッツバーグ大学での演説で、「この選挙は接戦になるだろう。今も苦労しているアメリカ人が大勢いるからだ」と述べた。 そして、「投票では政策だけでなく価値観も問われている」と付け加えた。 トランプ候補については、「自分のエゴと金と地位」のことしか考えていない利己的な政治家だと非難。 「彼(トランプ候補)はあなた方のことなど考えていない」とし、オバマ政権が成立させた医療保険制度改革法(ACA、オバマケア)を「解体しようとしている」と主張した。ACAは何百万人もの米国民が頼っている重要な連邦法。 第44代大統領のオバマ氏とミシェル夫人は、ジョー・バイデン現大統領が11月の大統領選からの撤退を決めた直後の7月、ハリス現副大統領を支持すると表明した。 両候補も各地でアピール 一方のトランプ氏はミシガン州デトロイトで、投票規則から対中関税まで幅広いテーマについて1時間以上演説した。 内容の大半は、アメリカの自動車産業がうまくいっていないという自身の主張に焦点を当てたものだった。これは、米経済が苦境に陥っているとする同候補の広範なメッセージの一部だ。 トランプ候補はバイデン=ハリス政権が「この国を破壊している」とし、自動車産業の労働者を失望させ、あまりに多くの雇用がメキシコに移ったと非難した。 ハリス候補はこの日、ネヴァダ州で演説し、ラテン系有権者の支持を取り付けようとした。
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最終更新日
2024.10.11 18:44:30
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