恋愛前夜
凪良さんの新刊「恋愛前夜」を買いました。幼馴染の恋を綴った、凪良さんにしてはわりと普通のストーリーでしたが、実は裏テーマが『普通』だったらしく、狙いは成功(笑)。波乱の多かった日本の1年に思いをはせるステキな後書きでした。物語はお隣同士に住む母子家庭のナツメと父子家庭のトキオの交流を描いたもので、もしや親同士が再婚して家族になる展開?と思いきやトキオの父はDVで、ナツメの母は子供が虐めにあっても反応薄いしで、なかなかシビアな家庭環境。そんな中トキオはナツメに恋愛感情を抱き、ナツメはトキオが上京してしまってから恋を自覚。高校卒業と共に漫画家として活躍するトキオを追いかけて行きます。が、トキオは漫画の師匠であるヤコ先生とお付き合い中しかもこの先生が主役二人を喰いかねない、濃~いオカマだったせいか、後半は簡単にまとまらない切ない状況。「恋愛前夜」は10代同士の初々しい恋のお話だったためか、ただれ切ったアタシにはちょい刺激不足・・でもこの師匠の出現で覚醒して(笑)もし続編があるならヤコちゃんの恋が読んでみたいです。にほんブログ村