上限金利の見直し
アイフルの強引な取立てが問題になっていますが、利息制限法と出資法の上限金利が違うことによるグレーゾーンの金利を見直そうという動きがあるそうです。今回の見直しでは、消費者金融業界が求めている高い方の上限ではなくて、低い方に上限を持ってこようという意見が大勢を占めているそうです。利息が高くないのだから、多重債務で苦しむ人も少なくなるのでよいのではないか?と一見思われますが、実は逆に闇金の被害が増えるのではないかと思います。ギャンブルやショッピングで浪費してしまう人は論外として、個人事業主や中小企業の社長さんなど一時的に資金が必要な人はたくさんいますが、残念ながら今まで銀行が貸さなかった部分をこの業界が貸すことで救ってきたとも言われています。利息の上限が低くなれば、当然消費者金融各社の経営に影響するので、審査を厳しくせざるを得なくなります。そうすると今まで借りれた人も借りれなくなり、その人たちが最終的にたどり着くのはどこか?それはずばり闇金でしょう。金利の上限が低くなれば、闇金の餌食になるケースが大幅に増加するでしょう。法律で上限を低くするのだから、闇金も安心だろうということは全くありません。だって闇金はヤミですから、彼らはそんなこと関係なしに、お金に困っていて、弱そうな人から取れるだけ取り立てます。消費者金融はまだ規制がかけられますが、闇金はいくら法律を厳しくしてもそれをかいくぐって暗躍するので、被害の拡大は避けられないでしょう。今回のアイフルのように闇金まがいの取立ては問題ですが、不当に高い金利はともかくとして、ある程度の枠まではリスクを負う分、高い金利を認めてあげないと、世の中はうまく回らないと思うのですが、どうなんでしょう?