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カテゴリ:私のメモ帳
前回、空洞化現象についてお話致しましたが、その後に続くお話をしないと終わらないと感じましたので、お話しさせて頂きます。
以前、「地方の時代」と言う都市部集中的な流れを変えるために提唱された言葉がありますが、それとは違います。 ですから敢えて「新地方の時代」と称してお話を進めます。 前回、お話した空洞化現象が更に加速するとどう言う事になるか、ご想像下さい。 先ず、食品・食料の自給率が下がります。⇒生産者・生産拠点(食品工場)の稼動が下がります。⇒収入が減り、経済的な体力が無くなります。⇒転職・閉鎖・転業・廃業・倒産etc。 次に、シフトした国々の経済的向上。⇒物価高・人件費の格差が無くなる。⇒新たな国へのシフト。⇒設備費増大による経済的圧迫・シフトする国が無くなる・生産レベルの低下。 更に、見た目だけの食材・大量生産の画一的な食事。⇒家庭での調理する技術の低下。⇒味覚と健康維持のバランス・判断力の低下。⇒家庭の絆が無くなる⇒日本の食文化の衰退。 最終的に、輸入する前提経済が維持できない。⇒大きな不況。⇒恐ろしくて書けません。 今の日本を支えるのは何の産業でしょうか?工業国日本とはいつの時代の話でしょうか?IT産業は非常に大きな流れですが、どれほど日本に外貨をもたらしますか?海外から物(食品・食料)を買うのに何を売って稼ぐのですか?国内産業はどんどん停滞して来ませんか? 家庭に直して言えば、収入の無い人たちが、外食ばかりしていて経済が保てるのでしょうか?自家菜園で採れた食べ物は貴重ではないでしょうか? 働きに出る場所が無ければ、自分たちの食料を自分で賄う・買うためのモノを作るしかありません。それもできなければ、やはり恐ろしくて書けません。 政府は小さな政府と言っています。それは歳出を抑える為で結構な事です。 地方自治体に対して、ある程度のお金を出して、「あんた達が後はやりなさい。」と言っています。でもそれ以上のバックアップはできない事を意味します。お米でも減反政策も米価維持の買い上げもなくなりました。地方都市を合併させ、その中で政策しなさいが基本です。 生産者が折角作っても売れない時代・生産工場が製品化しても売れない時代、その生産者側のいる地方にも何れ政府の援助が無くなるのです。 多寡だか、物価が低い方へ低い方へ流れているだけだったのに、産業が成り立って行かなくなって来ているのです。 で、どうすれば良いのか、今こそ生産者と生産拠点が一体になり、輸入製品に負けない製品作りに残った力を使うべきなのです。 しかし、今までモノを作ることに専念していた人たちが、売れるもの・輸入品に負けないものをどうやって創ればいいのでしょう。 時代を早のみ出来る人は、地方に残った僅かなお金を引き出す人も出るでしょう。でもそれで、効果があればそれも良しです。そんな一面しかこの現状を打破できる術が無いのでしょうか? 原料を作る人・原料を加工する人・製品を企画する人・製品を売る人・製品を買って消費する人、それぞれがどれだけの思いでそれぞれの役割を果たすかが鍵となるのではないでしょうか? 各自が出来る事を放棄しないで、それぞれの立場で考え・実行する時です。 「新地方の時代」と称して、こう言う流れと全体像を提唱しなければ、ならない危機に直面していると考えます。本来政府は責任を果たす為にも、その為には何処にテコ入れすべきかを考える機関の筈です。 「食育」まで考えたなら、此処まで考えるべきです。 日本の食事情の危機は、日本全部の危機です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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