愛がこわれるとき★★★★ ジュリア・ロバーツ主演のスリラー。ワタシにはとても怖かった。 結婚してから3年間、ひたすら夫の暴力に耐えてきたローラ。 海の見える最高の場所に豪邸を構える、一見理想的な夫婦なのに 夫の前ではまるで人形の様な生活だった。 冒頭のとても美しいビーチでのシーンから、ローラの顔色は青く 心底おびえて生活している様子が伺える。 新しい人生を切り開くべく、事故を装って夫から逃げるローラ。 最初は騙されてしまった夫だけれども、一本の電話から 妻の死が芝居だった事に気づき、それから夫の狂気の追跡が始まる・・・。 2人が出会って結婚までに至ったいきさつや、何故男は 愛する妻に暴力を振るうのか、その心情などもきちんと描かれていないし そのせいか、全体的に深みがない気はする。 けれども、DVとストーカー、この二つの「狂気」だけで ワタシには充分恐ろしかったよ・・・。 男は多分、誰よりも妻を愛しているのは事実なんだろう。 妻の事を「Princess」と呼ぶあたりなんか、背筋がゾ~ッとしたけれど 愛情があるのは十分に伝わった。 その表現が、かなり狂っているだけなのだ。 妻をののしったその口で、「愛している」と囁き 妻を殴ったその手でセックスを強要する男。虫唾が走る。 ワタシには暴力を受けた経験など皆無だが、 こういうのはもう生理的に駄目である。 女性の立場からモノを見る、と言うよりは、 ワタシの中の「正義感」が揺さぶられるのだ。 自分から逃亡した妻を執拗に追いかけ、手段は選ばず恐怖のどん底に落とし入れる姿は もう狂っているとしか思えない。 愛に狂った男ほど、怖いものはない。 「愛がこわれるとき」 ジャンル別一覧
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