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Tapestry

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愛がこわれるとき

Sleeping with The Enemy(愛がこわれるとき) 10/20/2004

★★★★

ジュリア・ロバーツ主演のスリラー。ワタシにはとても怖かった。

結婚してから3年間、ひたすら夫の暴力に耐えてきたローラ。
海の見える最高の場所に豪邸を構える、一見理想的な夫婦なのに
夫の前ではまるで人形の様な生活だった。
冒頭のとても美しいビーチでのシーンから、ローラの顔色は青く
心底おびえて生活している様子が伺える。

新しい人生を切り開くべく、事故を装って夫から逃げるローラ。
最初は騙されてしまった夫だけれども、一本の電話から
妻の死が芝居だった事に気づき、それから夫の狂気の追跡が始まる・・・。

2人が出会って結婚までに至ったいきさつや、何故男は
愛する妻に暴力を振るうのか、その心情などもきちんと描かれていないし
そのせいか、全体的に深みがない気はする。
けれども、DVとストーカー、この二つの「狂気」だけで
ワタシには充分恐ろしかったよ・・・。

男は多分、誰よりも妻を愛しているのは事実なんだろう。
妻の事を「Princess」と呼ぶあたりなんか、背筋がゾ~ッとしたけれど
愛情があるのは十分に伝わった。
その表現が、かなり狂っているだけなのだ。

妻をののしったその口で、「愛している」と囁き
妻を殴ったその手でセックスを強要する男。虫唾が走る。

ワタシには暴力を受けた経験など皆無だが、
こういうのはもう生理的に駄目である。
女性の立場からモノを見る、と言うよりは、
ワタシの中の「正義感」が揺さぶられるのだ。

自分から逃亡した妻を執拗に追いかけ、手段は選ばず恐怖のどん底に落とし入れる姿は
もう狂っているとしか思えない。
愛に狂った男ほど、怖いものはない。

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