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Tapestry

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Original Sin

「ポワゾン(Original Sin)」 2005-04-14

「This is not a love story,but It’s a story about love・・・」

冒頭のボニー(アンジェリーナ・ジョリー)の回想シーンで、彼女がいうセリフがこれ。

その通り、愛の物語である。


大金持ちのルイスが妻に選らんだのは、まだ写真でしか会った事もない

ジュリア(実はボニー)だった。結婚式の当日、初めて目にしたジュリアは、

写真と違って、美しくセクシーな女性だった。

彼女の謎めいた魅力の虜になるのに、時間はかからなかった。

彼女を愛し、信頼し、何もかもシェアしようとしたルイスだったが、

ある日ジュリアが失踪してしまう。口座の預金も全て奪って・・・。


何といってもバンデラスがいい。ちょっと濃いけど、好みだ。

ギターを抱えた殺し屋もカッコイイけど、きちんとした身なりの紳士も

スッキリしてていい。あんな男性に純粋に愛されたら、

そりゃぁどんな悪女でも情が移るでしょうよ。

バンデラス、情熱的すぎ。悪女と解っていて、2度も騙されるなんてね。

しかも、彼女のために命までも落とそうとするなんて。

その純粋さと深い愛に、涙ちょちょ切れました。

ボニーが「I love you、I love you、I love you~!」「stay here!」と

何度も泣き叫ぶあたりがクライマックスだった。

そこで終われば、美しい愛の物語だったんだけどね・・・。


しかし最後に、「なにそれ~?」と思ってしまった。

アンタ、あんな山場で泣かせといて、まだ死んでへんのかい?

しかもまた2人で生きてくの?懲りないねぇ・・・・・と思ったワタシは

スレてるのだろうか?また騙されるよ?男ってつくづく馬鹿だなぁ・・・とね。

「愛の物語」ちゃうやん~、と。

あくまでも純なルイスを利用し続けるボニー・・・と言う図しか

見えなくなってしまったラストであった。


大体、アンジェリーナ・ジョリーが美しいかどうかも、かなり微妙だ。

確かにセクシーで色っぽくて、男を魅了するモノはあるだろうけど、う~ん・・・。

納得が行かん。バンデラスほどの色男が騙されるほどの魅力は

無いような気がするんだけど・・・。


アンジェリーナといえば、最近、ブラピとの噂が絶えないけど、

やっぱり男から観たら魅力的なんだろうかねぇ・・・。

ワタシ的には元妻のジェニファー・アニストンの方がずっと魅力的に見えるけどさ、

なんていかにも女性的なミーハー魂か。


原題の「Original Sin」(原罪)よりも、邦題の「ポワゾン」(毒)の方が

映画に合ってると思うんだけど、どうでしょう?

「毒」と解っていて惹かれてしまう、棘があると解っていて、

その美しさについ触れてしまいたくなる薔薇のような女。

「原罪」とまで、あのボニーという女性に重みは感じなかったのだが。

(それもラストシーン故だろうけど。)


とにかくこの映画、ラストのどんでん返し(?)以外は、

かなり好みだったし面白かった。惜しいところだ。


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