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【出産編】
ワタシには息子が2人いるが、長男は日本で、次男はアメリカで産んだ。 日本では府立の大学病院で、ここではこの辺りで一番大きな 公立の病院で産んだので、条件としては近いと思う。 ワタシの出産経験から、日米の出産事情、共通点・相違点を並ベてみよう。 <共通点> ☆陣痛が始まってから、病院に駆け込む。 日本では初めてだった事もあり、陣痛だと思って病院に 駆け込んだが、「まだ本当の陣痛ではありません」と 一度返されてしまった。(ハズカシ) ☆陣痛の間、助産婦さんが時々見に来てくれ、 お産の進み具合をチェック。 ☆分娩室では、赤ちゃんのアタマが見えてから、初めて医者がやってくる。 医者が来て初めて、お産に臨む。それまでのいきみを我慢する 時間が辛かった。 ☆赤ちゃんを初めて抱っこ出来るのは、助産婦さんが赤ちゃんを 奇麗に洗い、検査を済ませてからだった。 ☆出産自体ではないけれど、どちらも母乳を薦める。 アメリカでもあれほど母乳信仰が厚いとは、それまで思わなかった。 まあ当り前といえば当り前の事かもしれないけれど・・・。 これらは日米どちらも同じであった。 <相違点> ☆陣痛室にて 日本:大きな共同の陣痛室で、カーテンで仕切ってあるものの 隣のベッドから呻き声が聞こえてきた。 中には大声でうなっている人もいて、それを聞いたワタシ、 「大声は絶対出すまい。」と心に誓った。 (実際どれくらいの声を出していたかは不明である。^^;) 米国:陣痛室は大きなゆったりした個室で、トイレもあり、雑誌もあり 陣痛がひどくなるまでは、部屋を歩き回ったりしていた。 お産も2回目と言う事もあるのだろうが、かなりゆったりした気分で過ごせた。 ☆分娩室にて 日本:いよいよお産が始まる、と言う時に、歩いて分娩室に移動。 これには参った。もう今にも出そうな感じなのにィ・・・。 米国:もちろん、そのまま同じベッドでいきみ開始。楽チンである。 (決してお産は楽チンじゃないが。当り前だけど。) ☆いよいよ出産 日本:立ち会い出産は禁止。なのでダンナに付き添ってもらう事も できなかった。いざ陣痛室に入ってから、いい陣痛が来なくなった。 1時間経っても出てきそうになかったので、赤ちゃんの体力も考慮し 陣痛促進剤を点滴で入れる事になった。促進剤を入れてから10分もしないうちに いい陣痛が再びやってきて、ワタシも最後の力を振り絞り、 やっとの思いで出てきた!!!玉のような男の子(^^) 始めの陣痛騒ぎから17時間後であった。 米国:ベッドに横たわったまま、いきみ開始。 陣痛からずっとダンナが側にいてくれた。 (奴はやけに冷静で、ムカツクほどだった。--;) 先生によると、なんと赤ちゃんが、オナカの中で うんちをしてしまったとの事。(おいおい) 早くしないと、うんちで窒息してしまうかもしれない、 と言う事で、吸引機を赤ちゃんのアタマにつけ、引っ張ってくれた。 そのおかげか、あっという間に元気なうぶ声を聞く事が出来た。 (ウンと一緒に産まれてきてくれた次男であった。^^) 面白かったのは、ベッドの上に鏡が付いていた事。 ちょうど出産の瞬間が見えるような角度になっている。 しかし、自分が苦しんでいる姿など、あまり見たくもない。 なのについつい見てしまう。 赤ちゃんのアタマが最初に見えたときは感動したが、 一回目のお産ではわからなかった、あんなに出血が多いのか・・・。 と自分の血を見て、フラフラ~っとめまいがした事も たしかです・・・。(^^;) ☆産後すぐ 日本:後産が終わり、いろんな処理が終わってから、ダンナが入室。 しばらく赤ちゃんと3人で過ごせた。早速おっぱいを吸わせるように、 といわれ、まだ母親になった実感がなかったワタシ、 少し気恥ずかしい気分であった。 長い陣痛との戦いで、ほとんど筋肉痛で非常に疲れていたものの 深い充実感でいっぱいであった。 しばらくしてから、車椅子に乗せられて病室に。 大部屋だったが まずは疲れをとるようにと、その日の授乳はなかったので ゆっくり休む事が出来た。 米国:こちらも処理が終わってから、子供とダンナと3人で過ごせたが 自分で歩いてトイレに行くようにと言われ、ふらふらな足取りでトイレに。 それから個室に移ったのだが、もちろん徒歩で。 生まれたのが夕方4時半だったので、部屋に入ると、すぐに夕食。 比較的元気だったワタシ、奇麗に平らげた。 しかしその晩からもう授乳が始まった。 食後、どどっと疲れが出てきたので、せめて3時間でも ゆっくり寝たかったが、看護婦さんは容赦なく 赤ちゃんを連れてきた。おっぱいを吸わせろ、と言う。 長男の時も母乳がちゃんと出るまで2日ほどかかったワタシ、 今回もそうであった。 幾ら吸わせても、最初はほとんどでない。 なので、お腹が空いて泣く赤ん坊。看護婦さんに「出ない」と訴えても、 「吸わせていれば出るようになるから」と 延々と吸わせ続けられた。2時間くらい続けていたワタシ、 疲労と乳首の痛みでフラフラになったが、それでも勘弁してくれない。 アメリカは厳しいと思った。(涙) ☆その後 日本:産後1週間は病院で過ごす。毎日3時間おきに授乳で非常に疲れるが、 それでも今思うと、次男の時より、ずっと楽だったな・・・。 米国:産後24時間で退院。車椅子で病院玄関まで送ってくれたものの、 生後24時間の赤ちゃんを車で1時間近く連れまわしていいものか、と不安になった。 カーシートに乗せても、首はフラフラだし・・・。 ☆感想 日米出産対決、どちらがいいとは一概には言えないが、出産時はアメリカ 産後は日本がいい、というのがワタシの感想である。 出産時の設備や段取りのよさなどは、アメリカのほうが断然楽だったし、 気分的にもリラックスできた。(2人目という事も大きいが) けれど、産後は本当にしんどかった。24時間で退院しても、 家ではなかなかゆっくり休むのはムズカシイし、日本では看護婦さんが 赤ちゃんを風呂に入れてくれたが、家では自分達でやらないといけない。 そして何よりも、「産後の体をいたわる」という、日本の様な風習が 全くないアメリカ。退院して帰ってきた日から、赤ちゃんを見に たまたま遊びに来ていた姪がやってきたし、産後1週間のときに、 みんなでピクニックに行く事になり、家に残りたいともいえず、 泣く泣く連れて行かれた。もちろん赤ちゃんも一緒だ。 その時は本当に疲れ果てた。日本だと考えられない事だとおもうけど、 こちらでは当り前のようだ。生後1週間の赤ちゃんを 外出させるのも、ここでは当り前である。 長男の時、生後1ヶ月はどこにも出かけなかったというのに・・・。 おかげで、産後長い間体調が芳しくなかったのは、やはり無理がたたったのだろう。 どちらにせよ、これだけ書いてみると、改めてもう出産は懲り懲り、だと心底思う。 子供は可愛いけど、妊娠・出産はもうやりたくないです。ホント。 (ずいぶん長くなってしまった今日の日記。 最後まで読んでくれたあなた、どうもありがとう。^^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2003.12.09 23:25:28
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