次男Ezraは、もうだいぶ言葉も覚えたし
話す内容もしっかりしてきた。発育のとても早かったお兄に
比べると、遅い気もするが、それでも平均ではあると思う。
絵本を読んでいても「This is a Fish!」とか「Apple!」とか
指差してきちんと言えるし、日本語でも言い聞かせると
真似をして言うし、すぐに覚える。
しかし、何故か「色」の話になると、混乱する。
黄色を青と言ってみたり、赤を緑と言ってみたり。
いつも「赤いりんご」を指差して、「何いろ?」って聞くと
「グリーン!」と言う事が多かったので、次第に「色覚」について
気になる様になってきた。
色覚異常の人は、赤と緑が混乱する人が多いと聞く。
「色覚異常」についての、それまでのワタシの知識は、
赤緑の区別がつかないと言う事と、遺伝に関係がある事、くらいしかなかった。
ポパイに話してみても、「まだ小さいから、混乱してるだけ。」と
言ってたし、親戚に色覚異常の人はいないか?と聞いても
「聞いた事ない」と言ってたので、ワタシもまだ、小さいからだろう、と
少しは安心していた。ワタシの親戚でも、聞いた事なかったし。
ところが今日、たまたま義母が遊びに来たときに、
その話をチラッとしてみたら、なんと、義母の男兄弟は、
全員、色覚異常だというのだ!
(なんでそういう事、知らんのや~?ポパイは!?)
たしか4人兄弟がいて、そのうち一番下のお兄さんは
若い頃に亡くなられたらしいが、そのお兄さんが、一番ひどかったらしい。
でも、お母さんいわく「ショウメイの家族が、正常だったら
ショウメイの子供も、正常なはずだ」と言うのだ。
つまり、男の子の場合は、母親から「色覚異常」の
遺伝子を貰う(?)とか何とか、そんな事を言っていた。
それでもとても気になるので、ネットで調べてみた。
結果は↓このページに飛んでもらえれば分かるが(飛べるかな?)
http://homepage1.nifty.com/kristall-plus/con1/fbl/fb1_02.htm
やはり、ワタシが正常である限り、息子達には正常な染色体が
遺伝するらしい。
ちょっとワタシには難しくて混乱しそうだが(^^;)
先天性赤緑色覚異常の染色体は、X染色体の劣性遺伝と言う形で受け継ぐ。
男の子の場合は、母親からX染色体を、父親からY染色体を
貰うので、母親が正常ならば、息子も正常らしい。
(女性はXX、男性はXYであるので)
その反面、父親が色覚異常である場合は、息子達は全員、色覚異常
そして娘達は「保因者」となるらしい。
(女性の場合、XXのどちらかが、先天性赤緑色覚異常でも
「保因者」となるだけで、色覚異常とはならない。劣性遺伝だからだ。)
と言うわけで、ワタシは色覚異常ではないので、息子達も
多分、正常であろう。
しかし、この結果は、割合多いと言うだけで、
必ずしもそうなるとは限らない、と締めくくられていた。
まだどうなるか、100%は分からないけれど、これからも
気をつけて様子を見てみたいと思っている。
色覚異常と言われる人が、生活していく上でどの程度、
不便だったりするのかは、まだまだ分からない部分もあるが
今回の心配のおかげで、少しは詳しくなった。
もしも息子がそうだったとしても、早くから気付いてあげれば
要らぬ問題で悩んだりする事もないと思っている。
それにしても、「色覚異常」と言う言葉は、どうも好きにはなれない。
「色」と言うものは本来、人によって感じ方が違っていて当り前だと
思っているからだ。更にその「色」を「赤」だの「緑」だのと、
一言で言い表す方がムズカシイと思っている。
たとえば、こんなエピソードがある。
昔、デザインの仕事をしていたときに、尊敬する先輩から
何かの色指示をするときに、たしか「濃いピンクを選んでおいて」と
言われて、適当に選ぶと「これは紫で、ピンクじゃないよ。」と
言われた事がある。
(もしかして、反対だったかも知れないが、とにかく違っていた。)
つまり、ワタシが「ピンク」と感じる色が、彼女にとっては「紫」
だったわけだ。
その辺の微妙な色合いになると、たとえば、色彩のプロなんかだと
決まった呼び方があったりするので、混乱は少ないが
一般人であれば、人それぞれ、呼び方は違っていて当たり前だと
思うのだ。そういう風に、色に関してはどこからが「異常」とかは
いいにくい問題なのではないか?と思うのだが
素人考えだろうか・・・?
しかし、紫や赤、青や黄色などなど、たくさんの色を使って
自画像を描いたエゴン・シーレなどは、どうだろう?
芸術家である彼の目には、人の肌がそのように見えたのだろうが
彼の絵を見た後には、確かに肌の色は1色ではない、と理解出来る
のではないだろうか・・・?
「色」の世界は不思議で、魅惑的である。
興味本位でこんなことを言うのは、不謹慎かもしれないが、
そういう意味でも、「色覚異常」と呼ばれる人の「目」に
なってみたい気がする。
それで思い出した、むか~し観た映画で「ランブル・フィッシュ」と
言うのがあるが、ミッキーローク扮する主人公は完全な色盲であった。
彼の目から見た世界、と言う事で、その映画は
白黒、モノトーンであったのだが、ペットショップで見た
金魚だけが、何故か極彩色の「赤」で、詳しい内容は覚えてないが
モノトーンの中に映える「赤」だけが、今でも目に焼き付いている。
簡単に終わるつもりだった、今日の日記、ついつい長くなってしまった。(^^;)
ワタシにとって、不思議な「色」の世界の話は、尽きない。