カテゴリ:就職・転職
ビジネスマンの10人に聞いてみると、6人は転職経験があるという数字。
このデータはある信頼できる研究所のものですが、この数字を聞くまでの イメージとしては「10人に3人くらいかな?」でした。 今日は日比谷で説明会ですが、眼下を歩いている人たちの半分以上が転職経験者ってことです。 なぜこれほど高いのでしょう? ボクらが学生のころは、転職=逃げ、負け、合わせられない、というような ネガティブなイメージが主流でした。 しかしながら、終身雇用・年功序列が崩れ去った今、働く側も雇用側も ドライになってきたようで、転職するということへの精神的ハードルが とても低くなっているのです。 ちなみに終身雇用にこだわっている企業は、そのイメージが強い大企業で さえ10%程度しかありません。中堅・中小に至っては10%を軽く 下回っているのです。本人が終身雇用で頑張ろうと思っていても、 受け入れる側にはその気持ちも体制もないってことなのです。 アメリカでは、ステップアップするための転職は当たり前だと思っています。 同じ仕事を同じ量だけするなら、1円(ドル)でも高い方がいいと思う 国民性です。 ところが日本人は結構浪花節&ウェットで、月に何万円か給料がアップする としても、人間関係や会社への思いが先にたって断るケースが多かった。 でも最近の20代~30代はボクら以上にドライで、今の会社を踏み台と して先を見ている方も多いです。だから転職率も上がってくるのです。 それでは転職を意識して仕事をするべきなのか? ボクはそうは思っていません。 それ以上に大事なことは、将来を見据えた入り口選びをするべきなのです。 毎日多くの転職希望者とお会いしますが、やはり転職しやすい人と 転職は難しい人に分かれます。どのあたりがポイントになるのかと言えば、 1)年齢 20代なら問題ないが35過ぎると徐々に厳しくなり、40過ぎると実績がない限り結構道は狭い 2)前職 不人気業界や業績不振の業界・会社からの転職者に対するチェックは厳しい。 なぜその仕事を選んだのか?そこでどのような実績を上げたのか? 3)退職理由 納得のいく回答を得られないと、またやめちゃうんじゃないかと思うわけで、批判的な意見も嫌がられます。 4)畑違いの業界や未経験者 中途採用の基本は即戦力。違う仕事をしてきた場合、相当の能力を相手に感じさせないと難しい。 これは年齢が上がるほど要求されるレベルも上がります。 まだ細かいところはたくさんあります。職種によって第一印象重視のところも少なくないしね。 ボクが言いたいのは、転職率が上がってきている⇒抵抗感がなくなってきて いる、と言っても安易な転職は間違いであるということです。 入り口が大切というのも同じで、その会社や業界で一生頑張るとか、自分で 起業するなら別ですが、将来転職も視野に入れるならそこにつながるような 仕事を選ぶべきなのです。 イチローを例にすると、彼は小学校のころからプロ野球選手になると宣言し、 地元の強豪校である愛工大名電高校に進学、オリックスに無事入っても 気を抜かずにマリナーズへと「転職」しています。この間、何となくやって きたことはひとつもないのです。 オリックス時代は土井監督という嫌味な監督に冷遇されるも、「打撃フォームだけはいじってくれるな」 と突っ張っていたそうです。そして仰木監督に代わって花開く。 その後に最大の夢であるメジャーで大成功というわけです。 でも新卒や若手転職者の中には、「学校でテニスを習っていて、プロゴルファーを目指していましたが、 今度はプロ野球選手になりたくて受けに来ました」みたいな例が たくさんあるのです。こりゃ無理だよね。(あくまで例えです) 様々なデータが世の中を駆け巡っていますが、何でも自分に都合よく 解釈すると痛い目に会います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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