カテゴリ:就職・転職
アルバイトは時給制で働いて報酬を得ます。
ボランティアは、基本的に無償で働きます。 最近地方でジワジワときているのが「ボラバイト」 主に、田舎の自然の中で、農作や畜産といった農業を中心とした職業につくのですが、日給としては2000円程度のケースがほとんど。 その仕事で生計を立てていけるわけでもないので、ボランティア精神でもない限りは続けられなさそうです。だから「ボラバイト」 これが注目され出したのは、地方の若手人材不足に困る農家などが、「ボラバイト」によって解消し、また様々な交流が生まれることによって2次的な効果が出たきたからなのです。 就活生にとっては「インターンシップ」制度のようなものと言えばわかりやすいでしょうか。報酬を期待することなく、業務を体験することができるシステムですね。 「ボラバイト」のほとんどは、住み込みでの勤務です。住む場所とご飯は保障され、その他に若干の報酬があります。田舎ですから遊びに行くところもあまりないですし、農作業などの重労働&早朝起床ですから夜は早く寝てしまいます。となると、たとえ1日2000円でもほとんど手元に残ってしまうというケースが多いようです。 都会でアクセク働いて、高い家賃や光熱費・交通費を払い、高いご飯を食べて、手元にはカードの支払いだけが残るくらいなら、何も使わないけど必ず手元に5万円でも残った方がいいかもしれませんね。 以前は「ボラバイター」と言えば学生がメイン(スキー場の宿の住み込みバイトなんてそれだね)でしたが、今では20~30代の脱サラ組が急増しているようです。 その背景には、朝から夜中まで働いても、成果が上がらないと認められない「完全実力主義・成果主義」的な流れが強くなってきていて、肉体的にも精神的にも疲弊感の強い都会ホワイトカラーの労働環境がありますね。実際、転職希望者の面接をしていても(特に男性)、顔や身体からパワーを感じず、疲労感を漂わせた方がとても多いです。新天地を求めるならもっと前向きにって思うのですが、相当に悩みを抱えているのでしょうね。 昨日もテレビでやっていましたが、「田舎で月10万生活!」なんて見せられると、「あっちの方が人間らしい!」って思うのも当然です。子供を育てるときに、土をいじらせるといいなんて話も聞きますが、確かに大人でもたまに土いじりをして汗をかくと何かすがすがしい気持ちになりますよね。大地と大空と新鮮な空気が、本来の人間力を取り戻させてくれるのかもしれません。 田舎で10万生活!と言っても、「ボラバイト」は基本的に食&住が保障されてますから、何もしなければ「田舎で0円生活!!」なわけで、独身でこのままやっていくならそれもいいって気もします。跡継ぎがいないならそのまま継いだりしてね。 一流企業で、表向きはかっこよく働いていても、たくさんの悩みを抱えていながら毎日を過ごしている方は山ほどいます。終身雇用制度が崩壊しつつある日本で、今後はこういった「田舎でのんびり、人間らしく、自然にまみれて、つつましく暮らす」という人がドンドン増えてくる気がします。実際、今年のランキング調査では「移住したい県ランキング」1位に沖縄が初めて選ばれました。ネット関連で仕事をしている最先端な人たちが多く移り住んでいるというのも面白いですね。ネット上で完結する仕事なら、通信さえできれば田舎でOK!というわけで、先端を行けば行くほど原点に帰ってくるってことでしょうか。 こんな流れで過疎化がストップするとしたら、それは田舎にとって良いことかもしれませんが、それだけ仕事で病んでいる人がたくさんいるとしたら、やはり根本的に何かを変えなくてはという切実な思いも湧いてきますね。 「ボラバイト」 くれぐれも、悪い雇用主から安価に労働力を「ボラ」れる「バイト」とならないよう祈ってます。 ボラバイトという名の生みの親 山本和司氏のサイト ボラバイトドットコム はこちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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