「十字屋敷のピエロ」 東野圭吾著
十字屋敷のピエロ「十字屋敷のピエロ」 東野圭吾著内容(「BOOK」データベースより)ぼくはピエロの人形だ。人形だから動けない。しゃべることもできない。殺人者は安心してぼくの前で凶行を繰り返す。もし、そのぼくが読者のあなたにだけ、目撃したことを語れるならば…しかもドンデン返しがあって真犯人がいる。前代未聞の仕掛けで推理読者に挑戦する気鋭の乱歩賞作家の新感覚ミステリー。 とうとう、東野さんの小説完全読破です!エッセイは読んでないんですけど、小説は全部読みたかったんですよね。で記念すべき完全読破作品はこの「十字屋敷のピエロ」昔から東野さんはいろんな作品を出してますよね。この本もびっくりです。きっとこの人だ・・・って目星をつけていて、あれ違う・・・とひっくり返されて、さらに「え?そうだったの?!」驚き、最後の最後で、そうだったのね・・と納得。十字屋敷と呼ばれる邸宅に住む人たち。頼子社長とその夫・宗彦。車椅子の一人娘・佳織。頼子の母・静香。居候の大学生・青江。静香の専属美容師・永野。家政婦。頼子の妹と夫。さらに佳織のいとこの水穂。そしてピエロを探しにきた人形師・悟浄。話は水穂の目線で進み、頼子が自殺をしてから、四十九日して宗彦と秘書・三田理恵子が殺され、内部犯人説で捜査が進む。青江は独自の推理で犯人に迫るが・・・。不幸を招くといわれるピエロの人形が犯行の一部始終を見ていて、独白する部分があるんですけど、そこにヒントが隠されています。もちろんそれだけじゃわからないけど。全く関係ない人形師・悟浄の鋭い洞察力と推理力に、またこの人どこかで出てくるんじゃないかと思わせるものがありました。っていっても、今まで他のどこにも出てきてない・・(^_^;)なかなか面白かったです。