|
カテゴリ:ブログ
骨盤から臓器がはみだすことを骨盤臓器脱といいます。
骨盤のなかに納まっている子宮や膀胱、直腸などの臓器が膣のなかに落ち込み、膣壁と一緒に身体の外にはみ出てしまうのです。 その状態によって子宮脱、膀胱瘤、直腸瘤などと呼んでいます。 原因は、老化や出産(多産や難産、巨大児出産)、肥満、喘息などの慢性的な咳、便秘で排便の際に力む行為によりますが、なかでも骨盤のなかの臓器を支える筋肉や筋膜、靭帯などが緩んで臓器を支えられなくなったことによって起こる場合は多いようです。 骨盤から臓器がはみ出すと、尿失禁や排尿難になったり、下腹部に違和感を感じたり、歩行が難しくなったり、歩行不能に陥ったりします。 治療法としては、ペッサリー療法と外科手術があります。 ペッサリー療法では、いろいろなタイプのペッサリーを膣内に挿入して、下から子宮を支えます。(ペッサリーというのは、弾力性のあるリングに薄いゴムの幕をかぶせた、女性用の避妊具です。市販はされておらず、婦人科で膣の長さや幅に合ったモノを処方してもらいます。) 外科手術は、臓器を本来納まっていた位置に戻すものです。 従来は骨盤のなかの筋肉などを利用していましたが、最近では、人工的なメッシュで保持する場合が多いようです。 骨盤臓器脱を防ぐには、骨盤底筋などの筋肉を鍛えることによって、ある程度は防ぐことが可能だと考えられています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.09.08 12:21:51
コメント(0) | コメントを書く |
|