疲労回復には、甘いものを食べたほうがいいと昔から言われていますが、実はそれで余計に身体が疲れることもあるのをご存知でしょうか。糖分を摂りすぎると、血糖値が急激に上昇します。その時、体内では血糖値を正常に戻そうと膵臓からインシュリンが分泌されて、逆に低血糖となり、余計に疲労してしまうという悪循環に陥ってしまいます。



さらに、甘いものを消化するのには、疲労回復に効果があるビタミンB群を消費するので、より疲労するということになります。また、食事の代わりに甘いものを摂るようなことをすると、食欲も低下して必要な栄養素を摂取することができなくなります。糖分の摂り過ぎは、当然肥満の原因にもなりますし、ビタミンを消費するので免疫力を低下させるということにもなります。



疲労回復に必要なのは糖分であって、砂糖や洋菓子と直結させるのは間違った考え方です。洋菓子の場合は、クリームに植物性や動物性の脂が含まれていますから、疲労回復に向いているとはいえません。



疲労回復に糖分を必要とする場合は、菓子類で補給するのではなく、より自然な食品で補うようにしたいものです。ご飯やイモ類などの炭水化物から摂るようにすると、摂りすぎを抑えることができます。



ただ、菓子類を食べると精神的な疲れが取れるということもあります。ストレス解消のために甘いものをドカ食いするのではなく、ほんの少し、リラックスするために摂取するのはいいことです。


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