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近くの大学で、田辺聖子文学館ジュニア文学賞の表彰式があり、俵万智さんの講演があるというので、列席させていただきました。
表彰式と講演との間の休憩時間、会場に入られる俵万智さんの後姿をみかけました。 華奢で可愛らしい方で、ミーハーな私は、すれ違ったことに気付かなかったことをかなり悔やんでおります。 大学時代はアナウンス部だったというだけあって、とても話し上手な方です。 どのエピソードも笑いを誘うものばかりでした。 歌人となるきっかけは、高校2年の失恋に始まるそうです。 修学旅行から帰ったら、3年生の彼氏に新しい彼女ができていたそうです。 彼の心を取り戻そうと、待ち伏せしたり、手紙を書いたり、かなりうざいことをしたとおっしゃっていました。 失恋のショックが大きく、それまで成績優秀だった彼女の成績が3年になって落ち始め、優秀だった2年までの成績で推薦入学されたそうです。 入学された早稲田大学で憧れた先生が短歌の先生だったことが始まりだそうです。 先生に恋するのは、プラスになると笑わせてくださいます。 もちろん、受賞者の中高生へ向けての言葉です。 先生は追いかけて短歌を見せれば、熱心な学生だと、それに答えてくださるからですって。 そういえば、私も高校時代、化学の助手の先生に憧れて、問題集を抱えては質問に通いました(笑) さらに、爆笑となったお話が・・ 短歌は、事実を元にしていても創作であるというお話です。 あの「サラダ記念日」の主役は、実は唐揚げだったそうです。 メインがおいしいというのはありふれた話。 だから、サイドメニューのサラダにされたそうです。 そして7月6日もまた、架空の日。 七夕ではインパクトがないというので、一日ずれた普通の日を選ばれたそうです。 記者の方に、「何年の7月6日ですか?」なんて、質問されたとおっしゃっていました(笑) 実は私の娘の名前は、まちといいます。 画数の関係で、字は異なるのですが、彼女の存在があったから付けた名前です。 そんなこともあり、講演を聴く機会を与えられたことをとても幸せに思っています。 「まちちゃんを先生と呼ぶ子らがいて神奈川県立橋本高校」 この響きがとても好きです。 ところで、本題の言葉の魅力についてですが・・ 今、6歳になる息子さんがおられるそうです。 その息子さんがまだ言葉をあまり知らないとき、「背中で抱っこして」と言われたそうです。 つまりは、おんぶです。 言葉をたくさん知って使うことも大事だけれど、限られた言葉で表現することの面白さがあると・・・ サラダ記念日はまさに、サラダと記念日という、ごく日常の言葉から生まれた言葉だということです。 言葉の魅力については、まだまだあるのですが、残念ながら、私の表現力では伝えきれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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