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カテゴリ:主に国際時事
<豪州と連携> 日豪首脳、安保共同宣言に署名・EPAは4月交渉入り 安倍晋三首相は13日、首相官邸でオーストラリアのハワード首相と会談し、国連平和維持活動(PKO)やテロ対策などの安全保障協力に関する共同宣言に署名した。米国以外との安保分野の共同宣言は初めてで、日豪の外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)の創設を明記。経済連携協定(EPA)の4月23日の交渉入りも確認した。
ついに署名がされました。外務省の仮訳を見てもわかるように,安保条約以外でこれだけ防衛分野に踏み込んだ宣言も珍しいでしょう。
<取り上げたいのは実はこちら> さて,本当に取り上げたいのは実はこちらのほうです。かならず「従軍慰安婦」関連の質問が出ると思っていましたが,やはり出ていたようです。以下,アホ記者の質問だけを首相官邸のHPから抜き出します。
【質問】 【安倍総理】 【ハワード首相】 とはいうものの、当然、常に将来に目を向けなければなりませんが、過去を忘れるということでもありません。確かに過去を思い起こす義務はあると思っております。しかし、それと同時に、将来に目を向けて、過去は過去として前進する、コミットする必要があると思います。私は、まさにそのような精神を持って日豪関係に臨んでまいりました。 確かに、歴史的な経緯はあります。それは認識するべきです。それと同時に、過去60年間の歴史も十分認識しなければなりません。オーストラリアの生活水準を維持できたのは、部分的には日本のお陰であると考えます。それが現実です。決してオーストラリア人として忘れてはなりません。
なんなんでしょうかね,このこじ付けみたいな質問は。「そうしますと」の前と後が全くつながっていないんですが。共同宣言の署名と「従軍慰安婦」の謝罪云々と何の関連があるのか,この記者に聞いてみたいですね。 安倍首相はその点突っ込まなかったようですが,ハワード首相はしっかり突っ込んでますね。曰く「このような問題に対応する上では、世代というものを一概にとらえるべきではないと思うのです。それには関連性がないと思います」。頭の悪さを露呈されてこの記者も少しは恥かしかったでしょうかね。 ハワード首相は上記で主張されておられるように,一貫して,豪州と日本との関係を未来志向の関係と位置付けてこられました(関連:1月23日の記事及び同月28日の記事)が,今回のこの答えにもその一貫した態度が見て取ることができます。ありがたい国です。 まさに新しい同盟国としてふさわしい国家といえると思います。 最後の言葉,「オーストラリアの生活水準を維持できたのは、部分的には日本のお陰であると考えます。それが現実です。決してオーストラリア人として忘れてはなりません」もどこかの国に聞かせてやりたい言葉です。この言葉からすると,質問者はオーストラリア人だったのかもしれません。 (続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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