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2007年03月14日
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カテゴリ:主に国際時事

<豪州と連携>

NIKKEI NETより

日豪首脳、安保共同宣言に署名・EPAは4月交渉入り

 安倍晋三首相は13日、首相官邸でオーストラリアのハワード首相と会談し、国連平和維持活動(PKO)やテロ対策などの安全保障協力に関する共同宣言に署名した。米国以外との安保分野の共同宣言は初めてで、日豪の外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)の創設を明記。経済連携協定(EPA)の4月23日の交渉入りも確認した。

 安倍首相は会談後の共同記者会見でEPAについて「大きなメリットがある」としつつ、国内農業の保護を求める声が根強いことを念頭に「固定的な交渉期限を定めることはしない」と指摘。ハワード首相も「交渉は長期的になるだろう」と語った。

 安保共同宣言は、協力分野として(1)国境を超える犯罪(2)テロ対策(3)災害救援--など9項目を明記。自衛隊と豪州軍との共同訓練推進も盛り込んだ。閣僚級の定期対話を通じて行動計画の策定を進めていく。

(23:34)

 

 ついに署名がされました。外務省の仮訳を見てもわかるように,安保条約以外でこれだけ防衛分野に踏み込んだ宣言も珍しいでしょう。

 

<取り上げたいのは実はこちら>

 さて,本当に取り上げたいのは実はこちらのほうです。かならず「従軍慰安婦」関連の質問が出ると思っていましたが,やはり出ていたようです。以下,アホ記者の質問だけを首相官邸のHPから抜き出します。

  

【質問】
 両国の首脳にお尋ねいたします。まず、安倍首相、日本の首相として初めて戦後に生まれた首相となられました安倍首相、そして今回共同宣言に署名されたわけですが、昔、対戦中は戦争で対峙した国との間で、このような共同宣言を署名されたと。
そうしますと、首相の世代は、第2次世界大戦について謝罪するべき最後の世代なんでしょうか。すなわち捕虜の問題、従軍慰安婦の問題について謝罪するべき最後の世代となるとお考えでしょうか。

【安倍総理】
 今回、日豪の間で、安全保障の分野でお互いにこれから関係強化をしていくという共同宣言に署名することができました。50年前、先ほどハワード首相がお触れになられましたように、日豪間で経済の分野においての協定にサインしたわけでございます。そして半世紀経って、お互いの信頼関係が向上していく中において、安全保障の分野においてもお互いが協力するということが確かめられた。これは大変意味のあることであった。それはなぜかと言えば、日本がこの戦後60年間、自由で民主主義を守る。そして基本的な人権を守る。法の支配を大切にする国として歩んできた。世界の平和のためにも貢献してきた。このことに対して、オーストラリアの首相始め皆様も日本を信用していただいたということに、私はほかならないと思います。勿論、我々は歴史に対して謙虚でなければなりませんが、それと同時に、この戦後60年の歩みに自信を持ちながら、更に世界の平和と発展のために貢献をしていきたいと思います。

【ハワード首相】
 まず、このような問題に対応する上では、世代というものを一概にとらえるべきではないと思うのです。それには関連性がないと思います。ここで重要なのは、国として、果たして前に目を向ける力があるかどうかということだと思います。そして、国としてさまざまな猜疑心というものを払拭できるかどうかということでありましょう。安倍首相のおじい様に当たります岸首相、そして、旧副首相が50年前そうであったように、また、その後、通商協定に対するそれぞれの国民の反応などを見た方であればよくわかると思いますけれども、実は50年前も政治レベルだけではなく、また、議会だけではなく、数多くの社会から異論が出るのです。しかしながら、その時点での政権、まさに旧副首相の先見性の下、非常に果敢に、この協定に臨んだわけです。

 とはいうものの、当然、常に将来に目を向けなければなりませんが、過去を忘れるということでもありません。確かに過去を思い起こす義務はあると思っております。しかし、それと同時に、将来に目を向けて、過去は過去として前進する、コミットする必要があると思います。私は、まさにそのような精神を持って日豪関係に臨んでまいりました。

 確かに、歴史的な経緯はあります。それは認識するべきです。それと同時に、過去60年間の歴史も十分認識しなければなりません。オーストラリアの生活水準を維持できたのは、部分的には日本のお陰であると考えます。それが現実です。決してオーストラリア人として忘れてはなりません。

 

 なんなんでしょうかね,このこじ付けみたいな質問は。「そうしますと」の前と後が全くつながっていないんですが。共同宣言の署名と「従軍慰安婦」の謝罪云々と何の関連があるのか,この記者に聞いてみたいですね。

 安倍首相はその点突っ込まなかったようですが,ハワード首相はしっかり突っ込んでますね。曰く「このような問題に対応する上では、世代というものを一概にとらえるべきではないと思うのです。それには関連性がないと思います」。頭の悪さを露呈されてこの記者も少しは恥かしかったでしょうかね。

 ハワード首相は上記で主張されておられるように,一貫して,豪州と日本との関係を未来志向の関係と位置付けてこられました(関連:1月23日の記事及び同月28日の記事)が,今回のこの答えにもその一貫した態度が見て取ることができます。ありがたい国です。

 まさに新しい同盟国としてふさわしい国家といえると思います。

 最後の言葉,「オーストラリアの生活水準を維持できたのは、部分的には日本のお陰であると考えます。それが現実です。決してオーストラリア人として忘れてはなりません」もどこかの国に聞かせてやりたい言葉です。この言葉からすると,質問者はオーストラリア人だったのかもしれません。

(続く) 






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最終更新日  2007年03月14日 20時21分48秒
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