ウィング回顧2002
ホムスタで 神戸VS浦和 を観戦した。今回はヴィッセルサポーター席にて観戦。サッカー専用スタジアムだけあってピッチが近く迫力がある。ピッチは青々と茂っている。見上げるとゴールの向こう側には真っ赤な壁。詰め掛けたレッズサポの圧倒的な数。そして男性的な応援に感動。試合結果は1-1のドローですが、内容は終始レッズペース。アウェイ戦にもかかわらず、レッズは押し上げが早く迫力のあるサッカーを展開。特に、守備陣のトゥーリオと細貝の攻撃力が目立つ。点に絡みそうな展開では、必ず最前線に上がっていた。他のチームならフォワードでもできるような身のこなしだ。ガンバの攻撃サッカーとはまた違った魅力がある。秋の直接対決まで、両チームとも首位争いしていてほしいものである。ホムスタといえば2002年日韓WCを思い出す。あの当時はまだ神戸ウィングと呼ばれていた。当日6月7日は、一泊二日の広島出張を終え、販売店の人と三宮駅で解散。ふと全試合の日程が書き込まれた手帳を広げる。当日の試合をチェックすると「ナイジェリア VS スウェーデン 神戸」とある。好カードである。もちろんチケットを持っているはずはない。しかし、「雰囲気だけ味わいに、会場の前まで行ってみよう」と思い立ち、気がつくと地下鉄に乗っていた。キックオフ15分前、御崎公園駅に到着。階段を上がると、みんな黄や緑の衣装を身にまとい、うれしそうに一方向に向かって進んでいく。歩くこと5分、ウィングスタジアム前に到着した。両翼を広げた真新しいスタジアムを見上げる。スタジアムからはサポーターの応援が聞こえる。中は見えないけれどこちらまでワクワクしてくる。「やっぱり来てみてよかったな」感慨を覚えつつ帰路に着こうとした。その時、「チケット余ってるんですけど」という声が聞こえたような気がした。空耳か?それとも天の声か?私のすぐ隣で商談が開始されているのに気づき我に返る。「友人が急に来れなくなったんです。」若いお兄さんがプラカードを持った人に話しかけている。「2枚あるんですけど....」「一人なんで1枚でいいんです。」とプラカードの人。「私に譲ってください!!」考えるより先に口が動いていた。金額や本人確認の懸念など何のその。超プラチナチケットを簡単にゲットできてしまった!その事実にドキドキした。代金は原価でいいとのこと。幸運にも程がある。後は本人確認が必要とされていた、セキュリティーチェックを残すのみとなった。心臓バクバクで、もぎりの人にチケットを手渡すとペットボトルのチェックのみで通してくれた。あまりにもあっけない展開。開始3分前。スタジアムゲートをくぐると、視界がパッと開けた。スウェーデンのサポーターで埋め尽くされた鮮やかな黄色。あの黄色が今でも目に焼きついている。こんなラッキーなこともあるから面白い。