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2024年09月26日
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社会的イメージ


アメリカを発見したのはコロンブスだということは誰でも知っている。
では何故コロンブスにちなんだ名前はつかなかったのか?

それはやはり運命の悪戯という他はないが、
コロンブスは最初の航海でアメリカに到着している。
が、サン・サルバドル島をインドだと勘違いした。
二回目の航海ではヴァージン諸島と、プエルトリコ、
ジャマイカを発見。
三回目の航海では、トリニダード島を発見し、
南アメリカ大陸に達した。それでも彼はそれを、
西インド諸島の島の一つだと考えていた。
さて、もう一人の探検家がいる。
アメリゴ・ヴェスプッチだ。
一四九七年六月十六日に最初にアメリカ大陸を発見したと主張した。
一五〇一年の航海で、ヴェスプッチは南アメリカ大陸の沿岸を通過し、
新大陸を発見したという手紙を書いている。
あるドイツ人の地図製作者が彼の情報に基づいて地図を作製したが、
その地図ではアメリゴ・ヴェスプッチにちなんで、
新大陸にアメリカという名がつけられていた。
それ以来アメリカという名が使われているというわけだ。

ところで、人間の顔は名前に合わせて変化していく。
「四十歳になったら、人は自分の顔に責任を持たねばならない」
という名言を残したのは、元アメリカ合衆国大統領の、
エイブラハム・リンカーンだが、
この言い分はそんなに間違っていない。
たとえば名前だけで、複数人の大人の顔を見て、
当てるというゲームをしてみよう。
もちろん絶対に正解をするというのはもはや透視術ではなく、
ESPも千里眼もへったくれもないですやい、
それはミスターintikiということに違いないわけだが、
(もちろん、本物の超能力者、霊能力者、
何らかの人のうかがい知れない秘密の能力があれば別だ、)
これがまあ結構当たるものなのだ。
もちろん外れる場合も無きにしも非ずだが、
詳しいメカニズムは不明としても、
血液型占いよりはずっと信じられる、
僕等の顔はそうした社会が共有するイメージに合わせて、
段々と変化していく。
ちなみに性別や民族も容姿に影響を与える可能性がある。

で、この紆余曲折的な道のりを経て、
僕はニコニコしながら、え、この人善人なの、優しいの、
いっておくけど僕よりハートフルマインドはないね、
ただ、背中向けた瞬間に親指を下にしたり、
中指を立てたりする茶目っ気はあるけどね。
実は、アメリカ州にはそれぞれニックネームがついている。
たとえば「かなめ石の州」と聞いたら何を想像する?
駄目だ、全然だめだ、それはそうだ、僕等はアメリカ人ではない。
けど、何となく想像がついた人もいるかも知れない。
「かなめ石の州はペンシルベニア州」のことだ。
独立の当時十三州の中央に位置し、
また七番目に加わった州でもあったからだ。
「一つ星の州」
と言われてもやっぱり君はわからないかも知れない。
アメリカに対する知識や、雑学選手権に出場して好成績を残したとかなら、
ちょっとは違うかも知れないけどね。
「一つ星の州はテキサス州」のことだ。
州旗のデザインが旗の中心に一つ星のためだよ。
まあこんな風に、
「トチの木の州/オハイオ州」
(トチの木が多く生育しているため)
「無骨者の州/インディアナ州」
(昔インディアナ州の船頭たちは荒っぽく屈強で、
口論になると誰をも黙らせてしまった。
そこで「黙らせ屋」という意味の言葉の音が変化して、
現在のような意味の言葉になった)

調べてみると結構面白いけど、ここからは日本の由来といこう。
「日本」という言葉は、古代中国において、
日の昇る木・扶桑のもとにある地をさした。
中国の世界像のなかで生まれたのだ。
それが、「倭国」を「日本国」と改めるという形で承認された。
知っている人も多いだろう。
ちなみに北海道という名前は、幕末の探検家である松浦武四郎が提案した、
北加伊道が由来だ。
「加伊(カイ)」はアイヌ語で「この地に生まれた人」という意味で、
「北」は北海道が北に位置していることで、
「道」は行政上の区画を意味する言葉だ。
こんなの朝飯前だよね、へそで湯沸かせるよね。
鼻からスパゲッティだよね、ごめんね、馬鹿なことばかり言って。

都道府県の由来を、文明四流国ではなく、IQ30ではないなら、
余裕でクリアできるだろう。
ごめんね、超簡単だったよね、
藪から棒じゃなくてエゾシカなのもわかっていたよね、
藪から棒じゃなくてサンタクロースなのも読み込み済みだったね、
ごめんね、簡単すぎてつまらないよね。
だけどね、こういうやりとりが得意な人もいれば苦手な人もいる。
頭が悪くても、馬鹿でも僕は全然いいと思う。
そもそも、一度読んだだけで暗記してしまう人も、
百科事典を読破した人も、雑学が好きで何となく知っている人も、
そのことについては知っていてもそこから一歩反れただけで、
まったく答えられないことは有り得る。
知識って残念ながらそういうものだ。
賢いっていうのは勉強しているという証にすぎず、
いわば上げ底も上げ底、ハリボテもハリボテなんだよ。
また専門家になれば、知っていなかったら仕事ができない。

あのね、コロンブスは立派な人だというけれど、
彼は沢山の人を殺した犯罪者だ。征服者というのはそういう意味だ。
海賊と違うところなんか何もないさ、
後ろ盾を誇大妄想まで根拠なく引き上げたら、そうなるだけさ。
想像してご覧、
君の名前に影響を与えているもののこと、
みんないい名前をもらっているはずだ。
だけど僕等はもちろんもう知ってるはずだよね、
沢山のふざけた名前をつけた親がいることを。
社会的イメージって何なんだろう。
常識って何なんだろう、それを君はこれから考えるのさ。

バミューダトライアングルの話ではないんだけど、
そこにはアトランティスがあるかも知れないという話がある。
アトラスの娘がね。
どうして息子ではいけなかったんだろうなんてまさか思わないよね、
シケリアのディオドロスは『歴史叢書』の中で、
アトラス王は弟ヘスペロスの娘ヘスペリティスと結婚して、
七人の美しい娘達の父となり、エジプトのブシリス王の依頼を受けた海賊に、
誘拐されてしまった娘達をヘラクレスが救った際に、
その礼としてヘラクレスの最後の功業を手伝ったのみならず、
天文の知識を教えたが、これがギリシア世界でアトラスの蒼穹を担ぐ、
アトラス伝説へと変化してしまったというようなことがある。
というようなことを書きながら思うんだけど、
もしかしたら適当に、何となくつけたのかも知れない。
当事者にとってはね。有り得るだろ、わからないのさ。
名前って何なんだろうね、
女の子はきれいな名前が好きだ、美しい響き、麗らかな響き、
あるいは芸能人みたいなカタカナの名前がいいらしい。
中身がないのはいまに始まったわけじゃないというべきだろうか、
それとも中身はまずプレゼントする贈り物の箱からだろうか。








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最終更新日  2024年09月26日 20時39分23秒



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