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Things to do at night 口元に指を当てて声を出さず、 口の形を「し」の発音時の形にし、 静かな水が流れるように、 時には愛らしくさえ聞こえる旋律で・・。 バーベルを頭上に持ち上げて静止し、 三人の審判の中、二人が「降ろせ」の合図を出すまで。 (―――夢の急角度の転換・・・) “みツけタ” あるいは、セットポジションで完全に静止しているつもりで、 ボークを取られるみたいに―――。 (人間の尻尾は何故退化したんだろ―――う、 太平洋と大西洋は何故混ざらないんだろう・・・・・・) 口から息を漏らしやんわりと、 「静かにしてください」と。 ただそれだけ―――。 でも、ただそれだけ、の不愉快・・。 一冊のスケッチ帳と鉛筆と。 むぎわらぼうしとミネラルウォーターと。 水に落としたインクの雫・・。 ―――掻き混ぜ方の足りないココア。 肩胛骨と横隔膜の役割のそれ。 『とおりぬ・ける【通り抜ける】・・』 ほのかな虹がたゆたひそめて・・・・・・。 前後左右する振り子・・。 頭の中に集まってくる蜘蛛の巣のようないろんな問題が、 几帳面で切れ目のない文字の羅列をし始め―――る。 緊張は、モザイク模様をつくりだし、 外面的な評価を与える・・。 頭の中がお花畑じゃいられない―――し・・・・・・。 もっと言えば、いつまでも子供じゃいられな―――い。 アリストテレスは墜落しつつある物体の背後には、 空気が押し込んできて物体の運動を早めると考えた。 (―――夢の急角度の転換・・・) “みツけタ” ガリレオはこれに反して、 空気はただ落体運動を妨げるだけだということを証明した。 という―――「孤立語」「膠着語」「屈折語」 糸を繰る座繰りの音――。 (言葉は脳でどのように生み出され、 どう理解されるんだろ―――う、 何故イギリスとアメリカでは、 英語のアクセントが違うんだろう・・・・・・) 直観のうちに原的に、 あらわれてくる―――もの・・・・・・。 好きな人が、 自分を好きでいてくれる世界って、 どんな―――なんだろう・・・。 生の余白なのか、死の余白なのか、 わからない――。 その、わからないを、 探すことが人生を一つ楽しくさせ―――る。 模倣は本能だ。 けれど、模倣には感染という要素が付き纏う。 それは共感力というのを武器に、 競争よりも協力や連携を理解しながら、 見えない歴史と文化の壁を潜ってゆくこと、だ・・。 『とおりぬ・ける【通り抜ける】・・』 人さし指をまっすぐ立てたポーズ、「しー」 神経や思索のもっともアニミスムな態度が、 あらわれでる子供のクレヨン画。 内緒話をする時の合図。 澄んだものを胸に訴え―――る。 調和を保ち、見た眼に快い流動の姿形。 ハルポクラテスのポーズ。 ―――欲しいのは掴まえてくれる手だと思っていた・・。 でもいまは自分から掴まえるための力・・・・。 落ちてゆく傍観者的賛意、その運動の輪郭的意義、 いわば愚鈍な逆説的回答。 社会の最も重要な紐帯ゾーンでは、 ―――“他者の表情の中に生きている” その質量の大小は同じ力の働いた時の加速度に比例する、 夢の中のような内臓感覚。 複雑な小さな錠前がついていて、 注意深く鍵がかけられた。 そして小さな覗き穴を覗いてい―――た。 閉じた世界から無限宇宙へと莟が花開くように、 そこだけ陽が射しているような明るい知らせとは違う。 夏の雨がにわかに降り出して―――やがて・・、 ぴたりと止まるように、息が生まれる・・・・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年10月28日 22時57分42秒
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