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春海のMR.PROUD MEN

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Sep 30, 2005
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カテゴリ:復活 小説MOUTH
 重い、俺の胸に重みを感じる。・・・・・。
目を開けた時に日常的な光景が自分を現実に引き戻す。

 今では、形を変えることのないソファーベットで、毎朝のようにこの重みで俺は目を覚ます。半年程前、近所の駐車場で拾ってきた子猫が今では俺の目覚まし代わりになっている。名はジョン・トラボルタ。

 当時、俺がハマッテいた「パルプフィクション」と言う映画に出ていた俳優から頂いた名だ。このウチの重鎮、通称「トラボルタ」はつい最近までトイレも自分で出来ないような世話の掛かる奴だった。手の平に乗ったトラボルタはそれはそれは可愛い奴だったんだ。おっと、俺のキャラが崩れてしまうのでこの辺で親バカぶりは止めておくが、とにかくコイツは体重で起こされる程成長してきやがった。

 今日は10時入りの仕事のため、ゆっくり寝てられるのに、毎朝決まってこの時間にコイツはモゾモゾと動きだす。まるで平日のサラリーマンのように・・・。

 だが、この日ばかりはコイツに感謝しなければいけない。眠たい目をこすりながらトラボルタの朝食を用意していた、すると、朝の静けさに響き渡るTururururu・・・。と、いう音が俺の肩をビクッと踊らせた。「誰だよ、こんな朝早く・・・。」キレやすい俺は缶切りをいつもの場所に戻し、急いで手を洗った、そして留守電の再生テープよりも早く小さめの受話器を持ち上げた。

 声の主は、聞き憶えのある、俺が芝居を始めて一番長く聞いてきた、春海の声だった。
 だが、その声は今まで聞いてきた穏やかな声ではなく、非常にせっぱ詰まったものだった。

「なぁ、今日の夜空いてっか?」





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Last updated  Sep 30, 2005 02:39:34 PM
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